間違いや至らなさをゲラゲラ笑おう①

#実践記録  2020/10/27(火)

ピンポーン。
「宅配です」
昨晩,ようやっと後輩からの包みを受け取った。
箱のふたを開けると…
丸まった新聞紙。
中には,球根がくるまっていた。
袋に入った謎の黒い粒?
手紙には,チューリップの球根とアサガオの種とあった。
実に“まめ”である。
送られてきたのは“種”だったが。
私には“まめ”できない所業である。
「手紙」実践の教材にしよう(笑)

…と思っていたが,持って行き忘れた。

□ アーサー・タイム

日直業務を済ませる。
その他の雑務…。

教室に行くと…
ある子がランドセルを置いたまま居ない。
トイレかと思い放っておいたが…
なかなか帰ってこない。
「○○さんが廊下にいます」
ずっと廊下にへたり込んでいたらしい。
教室に一緒に入る。
事情を訊くと,原因は兄とのケンカ。
教室に足が向かない姿を観ると…
過剰に反応してしまう自分がいる。
格好良くいうと,タイガー・ホース。
トラウマという奴だ。

 ・げたばこのくつのかかとをそろえる
 ・ロッカーをきれいにする

思い出したように昇降口に戻る子。
「もうくつを揃えました」
と得意氣に教室に入ってくる子。

終わった子たちは漢字スキルの直し。
付箋紙まみれの子も多い。
始まっている子を価値づけたり,進捗状況を確認したり…
教室を学習空間に早々と変える。
そのまま朝学へ。

□ 朝の会

▼ 挨拶

『多分,氣がついている人はいないと思いますが…』

床の印について言及する。
先日,ロッカーの名前を変えた時にはある子が氣がついた。
今回はさすがに居なかった(笑)

「机を揃える」

単に丁寧さという観点だけではない効果もあった。
『立っている時に,机や椅子を触っている人は,おそらく印に合っていないでしょう』
あっ…
となる。

『椅子を引いて,後ろの人にぶつからないだけの間は開けました』
そんな話題から起立の練習を行った。
『ほら,その時にもすっと立てている人は,机が印に合ったままだよ』
子どもたちとしては,まさか椅子ではなく机に触れられるとは…
という顔であった(笑)

▼ 日付け

「火」の描き方。

新黒板係にも細部まで意識してもらう。
縦に打ち込み(左)。
ななめにスラッシュ(右)。
自分たちの描いた字と比べさせる。
違う…
中の「人」を「入」と書く。
『よし,今度は分かった』
といって,人の右払いを止める。
えぇ―!!
前の数人が前に出てくる。
「伸ばして」
『よし,これでどう?』
「ちがう!」
『伸ばしてるじゃん(笑)』
「はらう」
『そう,そう言えば分かるよね』

「二十七日(にじゅうしちにち)」

『これさ,言うの難しくない』
私自身,それほど滑舌がよいわけではないらしく…
いつも『お先に失礼しました』の「しつ」がうまく言えない(笑)
『そうなら,一人ひとり言ってみ(笑)』
「にじゅういちにち」
『ほら(笑)!』
鬼の首でもとったかのようなリアクション(笑)

□Ⅰ 基礎

▼ 四字熟語

3・4年生で習う漢字の四字熟語。
40個。
ノンストップで最後まで。

▼ ことわざ

一番最初にやったもの(31個)。
ぱっと出す。
喰い氣味で答えが飛んでくる。
自分たちが“できる”ものなので自信をもって言えるのだろう。

『のれんに腕押し』

ちょっと皮肉で話の通じない人たちに例に出す。
するとYさんが「Yに腕押し」と(笑)
それだけメタン認知できるなら頑張ろう。

▼ 5マス計算

振り返りの時点で,別の角度からも…
なんて思うが現場に出ると,やはり10分間のこれがいい。
この思考のズレは何なのだろうか。

ただ…
『マスからはみ出してはいけません』
ここでも丁寧さを意識させる。
“ていねい”なんて曖昧にせず…
枠からはみ出すな。
分かりやすい形での提示だ。

計算スピードがトップレベルの子をイジる(笑)
文字が躍っていたが,ちょっとはまともになったか。
今週はいろいろな場面でこの子にショック(刺激)を与えている。

『もともと速い人がさ,丁寧さを手に入れたら最強だよね。もともと丁寧で遅い人がさ,速さを手に入れたら最強だよね』

要するに,頑張ろうというメッセージ。

▼ 読み聴かせ『おちゃのじかんにきた とら』

夕食中にベルが鳴ったあと思ったら…
現れたのは,まさかの虎。
食事を振る舞う。
それでも足りず,家中のものも食い尽くす。
蛇口の水も全て。

話がぶっ飛んでいるのがいい。
先の予想を話し合いながら読み進めた。
絵本は,意見を思わず言いたくなるのがいい。
大分渋滞してしまうのだが。

▼ 漢字スキル

新出漢字を3つ。
「夕」「千」「百」
カタカナに似ている。
「夕」はそのまんま。
「千」も「チ」に似ている。

『さて,何画目が違うでしょうか?』

習得のページ。
終わった子たちは直しの続き。

□Ⅱ 算数科

▼ 計算プリント

たし算もひき算も10題区切りで行う。
Sさんに張りつく。
どこまに課題があるのか○をつける。
また,始まる前に答えを全て唱える。
覚えておいて,書く…
この流れを体感させる。
書いて,次のを観て計算してから書く。
これでは遅い。
使い物にはならない。
先を見て計算しつつ,後から手が追い付いてくるくらいでないと。

これまでの積み重ねもあり…
10秒で終わる10題もあった。
望みはある。
明日,さらに分析を重ねる。
今日の○をつけた箇所と,明日のを重ねる…
もっともっと傾向がはっきりとしてくる。

▼ 繰り上がりのたし算の説明

先にプリントがしまえた子に質問。

『好きな数字は何?』

即興で問題を創る。
「7+7」になった。

全体で復唱。
その後は,リレーで言っていく。
最後は指名なし発言形式で。
説明での指名なしは初めてだったが,思ったよりはスムーズにいった。

▼ テスト『かたちあそび』

今日も丁寧さを意識させる。
具体的に示す。

 ・名前

□のマスに,ちょうど収まるように文字バランスをとらせる。

「○○●●    」
これではダメ。
当然,はみ出るのは論外。
「○ ○  ● ●」
例えば,こんな感じだ。
枠に合わせて文字間や大きさを調整する。
いつも同じ名前を書いていたのではまだまだ。

 ・定規を使う

もう一つが定規を使うこと。
点と点は必ず定規で線を結ばせる。

▼ 立体を描く

立方体のピラミッド描き。
方眼紙を配る。
立方体を積み上げて描くやり方を伝授。
実物投影機で説明したが…
ダメだ伝わらない(笑)
方眼がついた黒板で色を変えながら…
これでもダメだ(笑)
私が3段描いたものの続きを描かせる。
これはある程度うまくいった。
それでも描けない子は…
赤鉛筆で点を打ってやる。
それも厳しそうな子には,薄く線を引いてやる。

皆,満足氣に作品づくりに没頭していた。
その後の色塗りが楽しいらしい。
『鬼滅の刃』カラーがたくさん(笑)

□ 業間休み

立法体を描く作業を続けている子が多かった。

私は,運動会の係打ち合わせ。
放送の担当を決める。
5年生と6年生とで,競技を分担する。
担当分の原稿をその場で読む。
5秒後,ストップ。
『本番と同じように読んでごらん。もう,練習する時間はないよ。今が運動会当日だと思って。だから,本番でちゃんとできるんだよ』

原稿は,全員に全て配った。
“もしも”があるからだ。
『全部読んできてね』


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