日常のあわい
#実践記録 2021/07/25(日)
ゲストハウスに長居し過ぎた…
明かりもつけたままベットに倒れ込んでいた。
3時過ぎに一度目覚める。
水も呑んでいたので,二日酔いはない。
旅の道中あまり寝ていなかったので,二度寝。
結局,宿を後にしたのは9時50分。
Wihiの接続がよかったのでついつい他の調べものを…
計画も立てずに町へ繰り出す。
◆ 近江町市場
海産物を扱うお店で溢れている。
先に食事をとることにした。
・岩ガキ
・能登牛の握り
・トロ鯖の握り
・もずく
昨日の居酒屋の方が断然おいしかった…
岩ガキも本当においしい味を知っているので…
そもそも薬味を使いすぎている。
どれだけ化粧するんじゃ(笑)
すっぴんで出せえ。
日本酒「常きげん」と一緒に味わう。
選んだ店が悪かったか…
20分ほどで店を後にする。
水分をまめに取りながら,歩いて移動。
◆ 石川四高記念文化交流館
西田幾多郎が通っていた元第四高等中学校。
ここで終生の友となる鈴木大拙と出逢う。
…この場所で。
◆ 金沢21世紀美術館
現代美術館。
昨年の青森の現代美術館を思い出す。
オブジェが立ち並ぶ。
3原色を使った円形のもの。
見る角度によって色が変わる。
感心したのが2つ。
感動したのが1つ。
現代美術館で涙が出そうになったのは初めてだ。
「おとうちゃん弁当」
娘とのコラボ作品。
時間があればゆっくりと味わいたかった…
でも,もうコンセプトからして泣かせて来る。
娘の弁当を作ることになったおとうちゃん。
ひょうんなことから…
娘のリクエスト(設計図=絵)から毎日弁当をつくることに。
娘の絵 + 設計図 + おとうちゃんの雑記
この3セットが壁中に時系列で展示されていた。
…これは泣くだろう。
娘との交流が伺える。
おとうちゃんの想い。
これは書籍化したら売れるだろうな。
そうか,こういうのも作品になるのだ。
ただ,時間がものすごくかかるが。
さて,感心したのは…
椅子。
様々な椅子がシルバニアファミリーサイズから人が座るサイズまで…
順番に並ぶ。
これがおもしろい。
一つひとつの椅子を観ることで,そこに座る人が想像される。
それはすぐ隣に別の椅子があるかなのだろう。
在るのは椅子だが。
想像を掻き立てられているのは,人間模様。
「この椅子にはどんな人が座るだろうか?」
これは,他の“物”でも応用できそうだ。
違う種類の同じものを並べて…
「これはどんな人が使うだろうか?」
話したくなるだろうな。
自然と想像力が掻き立てられる。
もう一つの感心も同じ方の。
ただし…
部屋(作品の展示ブース)を出てからしばらく経ってからだった。
ロッカーから荷物を取り出して帰る時に…
またその部屋の前を通った。
なんと…
部屋の外側(中からは見えない)に,中にあった作品との繋がりが。
おうおうおうおうっと繋がっている。
粋である。
だれが,部屋の中だけだと決めた。
外にまで飛び出してもいい。
来られた方の何%が氣がついただろうか。
私は氣づいたぞ。
これまた楽しいと感じるフックだな。
今夏の特別展「日常のあわい」。
宗教ではなく,唯一芸術によってしか変えられないのではないか。
コロナ禍で閉塞しきった日常に光を当てる。
普段の物の見え方が豊かになれば。
そんなコンセプトの特別展であった。
◆ 鈴木大拙館
鈴木大拙。
この方のこともずっと氣になっていた。
西田幾多郎の親友。
世界的な仏教哲学者。
…ただし「西田幾多郎記念哲学館」へは行けなかった(笑)
タイムリミット。
本2冊購入。
“ただ自由だ,創造的だ,随処に主となるのだというだけでは,何にもならぬ。人間には,他の生物と違って大悲というものがなくてはならぬ”
西田も同じことを言っている。
“哲学の動機は驚きではなく,深い人生の悲哀でなければならない”
私に足りない思想というか経験である。
圧倒的にまだまだ薄っぺらい。
もっとこの世界から学べるよう,挑戦していきたい。
石川から東京へ。
新幹線が来るまでの間に買い物。
駅弁とお酒の肴。
昨日買った教具の方が重いか(笑)
「積めん木」というもの。
福井の檜で製作された積み木なのだが…
綺麗に立方体になっていない。
面が斜めにカットされている。
積みづらい…
バランスを取りながらどこまで積み上げられるか。
これはおもしろい!
ということで30個セットを買ってしまった。
ケース付きなので。
◆ GODIVA cafe
知り合いと駅で待ち合わせ。
流れで立ち寄ることになった。
カカオ72%の飲み物を頼むと…
他のものをオススメされた。
「その商品以外は,うちの店限定なので他を選ばれた方がいいかと思います」
こんな奨められた方をしたのは初めてだ(笑)
このカフェに二度と来ることないと想えば…
でも,店員さんのオススメにのっかることにした。
2時間ほど話をしてお別れ。
寄り道せずに家まで。
旅が終わった後の帰り道。
これぞいつもと違う風景に見えてくる。
「日常のあわい」
2泊3日の旅行は,これにて終了。
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