葉桜で迎える入学式
#実践記録 2021/04/12(月)
先週ラストは,前日準備。
かつての教え子たちと共に2時間。
彼らの協力もあって,無事に終了。
土日を挟んで,いよいよ本番。
今年度はどんな顔ぶれなのだろうか?
連続して1年生の担任。
どんな実践が生まれるだろうか?
当日の朝になって,緊張感が湧いてきた。
掃除機をかける。
定位置に物を戻す。
場を清めながら心を落ち着けていく。
白めのネクタイをチョイス。
珍しくタイピンもつける。
“非日常”が幕を開ける。
□ アーサー・タイム
7時過ぎに到着。
スーツに着替える。
心が晴れやかなせいか…
ほこりが氣になる。
こんなに汚かったか?!
それほど使わない更衣室とはいえ氣づかなかった。
隅々まで掃除機をかける。
教室を観て回る。
飾りの花がいくつか落ちている。
壁から離れぬよう強めにつけ直す。
主任のクラスもチェック。
DVDプレイヤーの動作確認。
…機動しない。
パソコンで代用できるよう準備。
パスワードとメモ。
1組のプレイヤーは,使えそうだ。
□ 朝の会
8時20分より新入生の受付開始。
8時過ぎあたりから6年生は環境整備。
ギリギリの時間設定だが,仕方がないか?
受付を担当される先生方も,職員打ち合わせには出られず。
準備が慌ただしい…。
“前日”のうちにどこまでやっておくべきか?
今一度改める必要がある。
また,名札が両面テープから剥がしにくかったようだ。
細めのものにするか,なくてもよかった。
打ち合わせでは,縦割り班活動と登校班確認について。
入学式以外にも同時並行で行事が流れる。
□ 受付
今回は,昇降口の前に受付スペースを設けた。
※昨年度は,玄関から入ってすぐの所。
5分前あたりからぞくぞくとやってきた。
6年生が次々と教室へ新入生を連れてくる。
皆,顔がこわばっている。
親に促され一応は挨拶をしているが…
ありさん向けの大きさ。
導かれるがままに,ランドセルなどの片付け。
その後は,座席で静かに待っている。
その間,マスクを外させ個人写真の撮影。
レンズを向けられると自然と笑顔になる子もいる。
一方,能面のままの子も…。
入学式の日の記録としてはおもしろい。
この顔がどう変わってゆくか。
窓をのぞくと,まだまだ列が途切れない…
今年度は60名が入学。
我が校史上最も人数が多い。
□ 入学式の練習
8時45分には廊下に整列なのだが…
まだ教室に全員が集まらない。
呼名の練習を始める。
名前を呼ばれたら返事をして,立つ。
場所が体育館なので,響く声で。
手本を見せる。
一人ひとりの名前を呼んでいく。
皆,目線を合わせて返事ができている。
私に引っ張られるように,普段以上に声を出した子もいるだろう。
よく声が出ていた子たちには,
『いい声だから,もう一度聴かせて』
と,何度も返事をさせる。
調子に乗れるともっと声が出てくる。
その後は,式中の姿勢について。
ちょいと楽しい感じでやっていると…
あれだけこわばっていた顔が一氣に緩み出す。
式中の態度としてはいかん。
自分たちで切り替えられるわけもないので,すぐに止める。
真面目モードにすん。
全体としての傾向をよく表した場面だった。
楽しくやれる時を待ち望んでいる子たちが多い。
悪くいえば…
ふざけられる時を待っている。
特に男子。
あとできけば,ある保育園の元氣な子たちが2組に集中しているようだ。
※保護者情報
一方で,超がつくほど真面目な子たちもいる。
びっくりするぐらい姿勢を崩さずにいる。
固まっているとも言えるのかもしれないが…
芯の強さを感じる女の子が何人か。
個別に声をかけていった。
返事の時には,いまいちでも,ここでは輝ける。
その子との“距離感”を見極める。
一番反応が今一つだった彼に,ジャブを入れてみると…
癇癪を起しそうになる。
危なかった。
距離を詰めすぎた対応はまだ早かった。
どこまで近づくか,ツッコむか。
一人ひとり違う。
個別に働きかける時こそ配慮が必要だ。
なんとなく掴めたが…
私の対応がよかったかどうかは,もうちょっと後になって分かる。
そうこうしているうちに,式開始5分前…。
本来であれば,15分前には整列して移動しているのだが…
ある家庭だけが来ない。
来賓もいらっしゃらないので,「9時まで待つよ」と校長先生が言ってくださった。
待てど待てど,来ない。
…リミットが来てしまったので,出発。
出席番号順で体育館まで歩いていく。
西側のドアを抜けて,体育館へ向かう通路のところで…
Yさん登場!
例の弟が校内まで侵入してきた子だ。
何はともあれ,ギリギリセーーーーーフ!!
呼名の件を伝える。
表情が薄い。
じっと見つめると,やっと目が合う。
□ 入場
不思議と緊張感はなかった。
1組と2組の保護者の間を歩いていく。
ちらっと振り返る。
彼らが歩いている様子を見ると自然と笑みがこぼれる。
□ 入学式
式そのものは,20分ほどで終了。
その間,我がクラスでさっそく注目を浴びる子が現る。
後ろへぐーんとのけぞり,足を大きくぶらつかせて音を立てまくる。
彼の兄と姉を知っているが…
まるで別人。
彼がどこまで大物かは,教室での振る舞いで決まるか。
呼名の方は,一人ひとりと目を合わせて行うことができた。
呼名簿から目線を外して,子どもたちの瞳を観る。
心に届くように,氣を込めて一つひとつ名前を呼んだ。
教室で練習していた時の方がよかった。
まあまあ良い子は何人か。
職員紹介。
その後,退場なのだが…
ここで私がやらかす。
他の先生方と一緒にはけてしまった。
慌てて戻る。
会場で若干の笑いが起こる。
一人も見捨てないことを信条としているが…
さっそく全員を見捨ててしまった。
□ 学年懇談会
担任からの自己紹介は,「よろしくお願いします」だけ。
うーん,いろいろと考えたのだが…
資料の説明の時間となってしまった。
それならば,この時間は要らない。
やるなら,担任から保護者への所信証明の時間にすべき。
1年生で重要なのことは…
最初の1週間で保護者との信頼関係を築くことだと思っている。
この人になら預けられるな。
任せられるな。
うちの子を成長させてくれそうだな。
親の期待感が,子どもにもろに影響を与える。
特にスタートの1週間は,子どもの裏に居る親をも視野に入れたい。
と,考えるならば,この時間の在るべき姿が見えてくる。
□ 登校班確認
これもいらない。
登校班は,地域で決めるものだ。
学校が関与するのは…
□ 写真撮影
まずは,1組から。
当初は,保護者は1名に限っていたが…
せっかく来て頂いたので,2名共に入れることになった。
並ぶのに時間がかかる。
1組の子たちが氣を取られないよう,2組は反対を向いて座らせる。
1人を除いて,すっと指示を聴けた。
時間が立つと姿勢こそ崩れたが…
あのぐっと目線が集まって,すっと動く感じは悪くない。
我がクラスも写真撮影。
笑顔の作り方を指導。
私も初めて素顔をさらす。
子どもたちの心がふっと近づいたのが分かった。
素直な感想がいろいろと飛び出た。
「マスク」は,心の交流を阻む壁だ。
だからこそ,マスクからはみ出る表情も意識すべき。
関わりが深くなれば,マスクをしていても相手の表情は分かってくる。
さて,何人が笑顔で写っているだろうか。
□ 教室にて
前の扉から入る前に,下校班の確認。
住所をもとに編成したものをチェックしてもらう。
その後は,荷物をもって後ろの扉から出ていく。
私はここに立つ。
1家族ごとに挨拶をしていく。
全家庭が帰ったあとは,片付け。
他の学年の先生方は,授業をやっている。
教務主任と2人で主なものだけ済ませておいた。
□ 事務ワーク
給食までひたすら。
ひたすらだが,捗る捗る。
あいかわらず,給食は2倍。
たくさん盛られるのではなく,お盆と食器も2つ分。
□ 1年生を迎える会のリハーサル
昼休みの時間で,各教室で練習。
6年生がメインとなって進める。
氣になる点だけ口を出し,その他は任せる。
ある子の好きな食べ物がからあげだということがよく分かった。
□ 事務ワーク
続き。
今のうちにやれることは全て終わらせる。
1カ月先ぐらいは済ませておきたい。
やり過ぎて頭が痛くなった。
やりながら,家庭調査票のまとめ。
保護者からの要望が書かれている欄がある。
よっぽどでなければ書かれない箇所だ。
いくつかあったので転記しておく。
幼稚園・保育園から聞き取った情報とも照らし合わせる。
私の見立て。
写真も観つつ,その子を捉える作業を繰り返す。
学級通信を起案。
2号分。
毎週水曜日に発行しようと思っている。
我が校では出している人も居なければ,そういう文化もない。
うまい手を使って,なんとかスルー。
…できるか?!
連続して1年生を受け持つので,違うことをやってみたい。
5時半過ぎ退勤。
帰宅後,仮眠。
脳が機能しない状態であった。
躰にも痛みが走る。
氣づかぬ間に,氣を遣っていたことに氣がついた。
実践記録と明日の教材づくり。
スタートアップカリキュラムの7日間。
明日は,日常生活における指導。
盛り込み過ぎると,混乱する…
が,思考を伴わせないとツマラナイ。
ザ・さじ加減。
湯船にも浸かり,23時には布団に入ったが…
なかなか寝付けず。
仮眠のせいか。
はたまた脳がヒートアップしているせいか。
もうずっと受け持った子たちのことを考えている。
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