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今日は、南区役所と区内の全ての小中学校が参加して行う一斉挨拶運動の日でした。
私はコミュニティ課の職員3人&キャラクターの“ヌゥ“の縫いぐるみと一緒に、朝から浦和別所小学校に出かけました。
少しはにかみながら朝の挨拶をする子供たちとハイタッチしながら、この一斉挨拶運動は良い事業だなあとしみじみ思いました。
校長室でお茶をいただきながら歴代の校長先生の写真を見ると懐かしい顔ばかり。
いろいろ校長先生や教頭先生とおしゃべりをしていると、話は自然に20年近く前の不幸な事件に行き着きます。
あの朝は、私は市役所の教育委員会総務課に勤務していて、市役所の隣にある消防署から大きなサイレンを響かせながら消防車と救急車が出て行く音を聴いていました。
その日の朝、浦和別所小学校では、不意に落ちてきた防火シャッターに、3年生の男の子の首が挟まれ、男の子は亡くなったのです。
今でも、電話の向こうの当時の校長先生の疲弊した話し声が忘れられないですし、しばらく経って教育委員会を訪れた御両親の寂しげな後ろ姿も覚えています。
今日、現在の校長先生の話から、校門脇に慰霊碑が建てられていることと、今でも学校の皆さんが男の子の死を悼んでいることを知り、この学校では善が実践されている。人間らしい優しさが実践されているのを知り、なんだかホッとしながら区役所に帰ってきました。
私としても、ずっと気になっていたことについて、少しだけ肩の荷が降りたような気がしました。

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