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最近、そこらのスーパーでも、一定のワインが買えるようになってきた。

でも、なんだかどのスーパーも仕入先が同じなのか、同じワインが同じコピーの元で売られている。
つまらない。
で、そんなに高価なワインは売っていないのだが・・・
そのコピーは例えばこんな感じ。

※パーカーポイントで○○点を取った・・・
※○○の作り手が作った・・・
※神の雫に掲載された・・・
※○○円のワインに匹敵する・・・

こういうコピーは品が無いよな。
我々は安くて、多少高価なワインの風味が味わえるような偽者ワインを
血眼になって捜している分けじゃない。

この資本主義社会において、その価格に見合ったワインがスーパーに並ぶのに決まっているんだから。
そんなお得品が大量に売られる分けはなくて・・・。

その価格に見合った風味を1本々味あわせてもらえれば、それでいい。
どんなワインだって、各々のクラスにおいて、しっかりと真面目に作られているはずだ。
そんな1本々を、そのまま、そのワインとして味わいたいと思う。
しっかりと作り手に敬意を表しながら・・・。

どんなワインもその土壌にあった葡萄の木が植えられ、そのテロワールにより、各々の性格を持った葡萄が実をつけ、そこから個性あるワインが造られていく。

どんなワインであれ、その一本一本を愛でていきたい。

都市だって同じだ。

自分が住む町を、無理やりブルネッロやボランジェにしようとは思わない。

さいたま市にはさいたま市の土壌、テロワールがあり、それに合った木々が育ち、葡萄が実るのだ。

横浜になろうとは思わない。
ニューヨークでもボストンでもない。
はたまた千葉や川崎をライバルとも思わない。

さいたま市はさいたま市にしかなりようがなくて、また、さいたま市にしかなれない個性を持った市として発展する。

もちろん他の市もリスペクトするが、自分の町もしっかりとリスペクトしていきたい。

これがシティセールスの推進を前にした基本的な思いだ。

どこかの大都市に似ているとか、他者から評価されているとか・・・。
そういったことを自慢するような品のない市にはしたくない。

謙虚な気持ちを持って、しっかりとPDCAを回しながら、その都市の質や機能の向上を真摯に一歩一歩図っていくだけだ。

今現在、自分達の持っているものは持っている。
持っていないものは持っていない。
そういうプライドに生きたい。

そういう今のさいたま市を売っていく。

我々がこのようなプライドを持って街づくりを進めている、そして実は随分魅力の多いこのさいたま市で一緒に住みませんか?
一緒に子どもを育てませんか?
一緒に学びませんか?
一緒に仕事をしませんか?
一緒に未来を創りましょう。

そういった声かけを自信をもって続けていこう。
 
自分に無いものをあるように思ったり、あるような振りをしたり・・・。
それは倣慢ということだ。

また、自分が値打ちのあるものを持っているのに、それを持たないように思っているのは卑屈ということだ。

地道に、今のさいたま市に誇りを持って仕事を回し、そして後悔を繰り返しながらも、良心と謙虚な気持ちを持って歩みを続けよう。

これが松井が思うシティセールスに取り組むにあたっての思いであり、総合振興計画を策定、推進するにあたっての皆の思いでもあって欲しいと思う。


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