見出し画像

リスクアプローチという手法がある。

どこの自治体も、介護保険事業の指導監査業務が、ヒューマンサービスに対してヒューマンワークで対応するということで、手間も時間も相当かかる特徴がある中で、人工を増やせずに苦労しているところが多い。
そこで、この指導監査業務の効果・効率化を図るために、"めりはり"を付けることが肝要となる。
そして、その"めりはり"をリスクアプローチをもって付けたいと考える。
そのためには、必要な資料や作成する資料のデジタル化が必要になる。

----------------------------------------

指導監査におけるリスクアプローチ
指導監査を効率的・効果的に行うための手法

〇リスクの特定と評価:

・リスクアプローチでは、最も重要なリスクを特定し、それに基づいて指導監査計画を立てます。

・例えば、介護保険施設の場合、虚偽表示や法令違反、適切でないケアの提供などがリスクとなります。

・リスクの重大度や発生確率を評価し、優先順位をつけます。

〇リスクベースの指導監査計画:

・リスクアプローチに基づいて、指導監査計画を立てます。

・リスクの高い領域や問題に重点的に指導監査資源(人的資源・時間配分)を割り当てます。例えば、虚偽表示のリスクが高い施設や、過去に問題があった施設を選定します。

〇リスクフォーカスの監査実施:

・リスクアプローチに基づいて、指導監査を実施します。

・リスクの高い項目に対して詳細なチェックを行い、問題を特定します。
例えば、財務諸表の虚偽表示や、ケアプランの適切性などを重点的に指導監査します。

〇リスクベースの報告と改善指導:

・リスクアプローチに基づいて報告書を作成します。

・リスクの高い領域について、改善を指導します。
例えば、虚偽表示のリスクがある場合、内部統制の強化や教育プログラムの実施まで指導します。

〇継続的なモニタリング:

・リスクアプローチは一度だけでなく、継続的に適用・分析します。

・リスクの変化や新たなリスクの特定を行い、監査計画を更新します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?