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埼玉県の関東大震災発災時の家屋倒壊状況を見ると、大きな被害(300戸以上の倒壊)があったところは川口駅東口辺り、さいたま市南区辺り、春日部駅西口当たり。
いわゆる荒川低地、中川低地とされるところの被害が顕著。
これはほぼ震度の大きさに一致する。
ここをさらに下れば、中川、荒川、墨田川流域のいわゆる東京低地となる。
都内の家屋倒壊は、墨田川の浅草寺対岸(西部)と神保町から水道橋付近(神田大池)に集中した。
東京都地質業協会の資料によると、都内には大池や千束池、溜池、古川池等、埋め立ててしまった沼地があり、それらの地域は、関東大震災だけでなく、安政江戸地震でも被災しているとのこと。
東京都内は火災による被害が大きい印象だが、実際に震度が非常に大きかった地域は、都内や埼玉(旧武蔵野国)ではなく、震源地が近かったとされる神奈川県全域と熱海、伊東、館山、千倉、富津辺り。
関東大震災は、結局、相模トラフ、南海トラフが原因の震災であって、東京直下の地震ではない。
獨協大学はオールインキャンパスと胸を張るが、そのキャンパスは中川低地に位置し、キャンパスも他には分散配置されていないことから、危機管理の意識としてはちょっと厳しい。

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