見出し画像

うちの親が、ある協会のサイトに自分の文章が選ばれて掲載されたことにとても喜んでいる。
そんなの他人に頼らずSNSやNOTEを使って自分で発信すればいいだけじゃないかと思う。
たしかに従来のメディアはある種一つの権力を持って情報の取捨選択を行なってきた。そして個々はそういった権力に迎合してそれにひれ伏してきたのだろうと思う。
ただ、その考え方をデジタルメディアに持ち込むことにはすごく抵抗がある。
デジタルメディアはそのような権力を弱めて個の力を増すものとばかり思っていたからだ。
そういったメディア権力に迎合して、それに認めてもらい、褒めてもらうことに自分の自尊心を喜ばせ、自分のアイデンティティの拠り所をメディア権力の判断に委ねてしまう。
これにはゾッとする。
そういったメディア権力を弱め、個人の情報発信力を強化して、さらには個人の尊厳を高めるのがデジタル本来の役目であるように思うからだ。
我々はそのようなデジタルの可能性を今まではまるで生かしきってこなかった。
そしてまだまだテレビや新聞、出版などの旧メディアに自分が選ばれたことをありがたがっている。
やっぱりゾッとする。
うちの親が好きなものは、投稿に自費出版。
自費で作った拙い文章を並べた書籍を各図書館に自ら送りつけるなんざ、悪魔の所業。🥵
社会を顧みず自分の自尊心のために生きるなんてことはよろしくない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?