野口悠紀雄先生の「超」整理法-情報検索と発想の新システム-を久しぶりに読み返してみた。

すると、また随分再発見がある。

紙ベースの資料を取扱いの対象として、押し出しファイリングを提唱しながら、その文書検索はコンピュータを使ってデジタルでやろうという、まあ時代だなあって感じのちぐはぐな記述もありながら、こんな記述もある。

「組織のあり方そのものが、個人個人の独立した仕事を中心としたものに変わってくるのである。」・・・

うぅ~ん、するどい。

5月15日に東京国際フォーラムで行われた富士通フォーラム2014に出かけたが、

その中のセミナー「イノベーションを起こす最強チームをつくるには」に参加をして話を聞いた。

そのセミナーのテーマは、“組織から個人の時代へ”ということだった。

そこで、富士通総研経済研究所の湯川 抗氏は、

「インターネットの力で、個人が組織を頼らずに情報の収集も発信もできるようになってきた。今後もこのような個人の情報収集・発信に係るエンパワーメントが重要である。」と語った。

たしかにいたずらに組織に頼らない個人の取組はスピード感があるだろう。そしてこのような取組はデジタル化が拍車をかける。

今自分のことを考えてみると、もう今では紙ベースのファイリングキャビネットを開けることがほとんど無くなった。

ファイリングキャビネットは文書庫と化している。

既に情報はPCで活用できるようデジタル化され、共有フォルダなり、文書管理システムなりにほぼ全て置かれており、迅速な検索も可能な状況にある。

デジタル化の威力っていうのはこういうことだったのかと実感している。

組織に頼らずに個人で情報を収集し、自ら考え、情報を紡ぎ直し、新たな価値を創ることができる環境がいつのまにか整ってきた。

だから、これからは、それを活用する個々の能力が重要になる。

デジタル化っていうのはそういう素敵なことだったのかと、つい最近気が付いたわけだ。

で、その先には在宅勤務、在宅起業があるわけだ。

紙文書の削減とか柔軟な勤務形態とか・・・、企画計画や子育て支援の観点から今までグイグイ主張してきた分けだが、結局”デジタル化”がそれを実現しつつある。

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