数字ではフィロソフィやコンセプトは語れない。

当たり前のようで重要な事実だ。

総合振興計画の上位計画である基本構想や基本計画が求めるものは、実はフィロソフィやコンセプトだ。

テキストベースで描かれたフィロソフィやコンセプトは決してぶれない。

そこが目標として設定された数値目標(指標)と異なるところだ。

我々は基本的な計画の目標(アウトカム)として、目指す方向性(フィロソフィ)や施策展開の方針(コンセプト)をテキストベースで記述する。

社会経済の動向や、変化の激しい様々な条件がこの先どうなろうとも、このようにテキストで記述された部分については、記述が具体的でない分、“予期せぬ外的要因により数値が上がらない”などと我々は言い訳ができない。

我々は常に記述された内容の実現を目指して真摯に向かい合わなければならない。

状況の変化がどうであれ、様々な工夫をしながらも求めていかなければならないもの。

それがテキストベースで描かれたフィロソフィやコンセプトだ。

我々には、フィロソフィやコンセプトが、柔軟性のある評価指標としてあるからこそ、様々な具体的な取組や工夫を重ねながら未来を作っていける。
危機を乗り越えていける。

だからこそ総合振興計画書は中長期に耐えて陳腐化しないのだ。

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