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秋田駅は比較的新しくて首都圏郊外の新線の駅のようなデザインと規模感で、県庁所在地としては思ったよりも小さい。
改札の外にある待合所は、観光客よりも地元の人の待合なのかもしれない。
各方面に線路は伸びているが、本数は各々一時間に1本程度しかない。
東口に繁華街はほぼ無くて、住宅地が駅前からパラパラと展開する。
首都圏郊外のまだ開発が進まない未開発地のような様相だ。
西口にはショッピングビルやデパート、ホテルがあるが、各々規模は小さい。
市役所や県庁、銀行等の大きな建物、そして飲み屋街は駅からはるか西遠方にあって、徒歩で到達できる位置にはない。
これはおそらく新潟のように海に近いところが先に発展したからなのかなと思ったが、元は市役所も県庁ももっと駅に近い城跡付近にあって、この元々庁舎があった辺りは確かに古い街だったのだろうけど、現在市役所や県庁があるところは、田んぼだったところに広い道路を作って、大きな大都会のような官庁街を完成させたらしい。
その“御上”の力を感じさせるような重厚な威容は、今となっては時代遅れの感がある。
秋田市には県の中心市地として大病院や大学等は沢山あるのだけれど、それらが市内に広く散らばっていて、まだバスの本数がもっとあれば不便は感じないのだろうけれども、バスの本数もそうは多くない。
金沢市は鉄道が発達していない代わりに、バスが四方八方に多くの本数が出ていたと思うが。
この秋田市にさらに周辺の人口を集積して、コンパクトな街づくりをしようとしているのだろうけれど、秋田市街自体のつくりも、重厚長大時代の特徴が見えてるし、全然コンパクトではない。
首都圏が北は前橋、高崎まで街が続くほど人が集積しているのに比べて、秋田市の街はあっというまに街を抜けると“田舎”になってしまう。
それほど街が小さいのだけれど、おそらく人はそれ以上に少なくて、コンパクトで住みやすそうな街という印象は全く無い。
駅からさほど遠くない辺りでも熊が出没するらしい。

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