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ブランディングプラン

流山市がブランディングプランというものを策定したとのことで見せていただいた。
流山市と言えば、今まで素晴らしいマーケティング戦略を進めてきて、既に“母になるなら、流山市”“都心から一番近い森のまち”"市民の知恵と力が活きるまち”というブランド(キャッチフレーズ)がマーケティング活動の中から育ち、確立しているじゃないかあと思ったり。
それだけじゃ足りずにブランディングプランで何を今後進めようとしているのか。

いやいやブランディング戦略って格好良いし全然良いんだけれど。

素晴らしいブランドが確立している流山市でさえ、市民の認識としては、“市ブランドへの共感・愛着に、結びついているとは言い難い”“市の知名度が上がった実感が無い市民が、いまだ多数”という認識だそうで、ブランディングプランでは、その先に“住み続ける価値の高いまち”を目指すということ。

この市民の認識、結構辛い。(^◇^;)

だけど、そもそも流山市もさいたま市もどんな方が新たに転入してくるのかと言えば、東京圏全体の経済活動に要する人的資源の居住場所の総量を引き受ける一角として、新たな居住ニーズに基づいて、住宅やマンションが建設された分だけ人が転入しているにすぎないのではないか。けっして他所に落ち着いて居住している方々を、他所との奪い合いで勝利して転入者を増やしているわけでもあるまいに。おそらくは転入者は自分の勤務や学業等の日常生活や、自分の生まれ故郷や実家に近いといった条件に絡んで住居を定めている部分が多いのではないかな。

流山市についても、マーケティングの秀逸さは勿論あるのだけれど、交通の利便性が図られたことや街の住宅地開発が人口増の原因の大きな部分を占めているのが現実だと思う。

今まで流山市が育ててきたブランドである、“母になるなら、流山市”“都心から一番近い森のまち”“市民の知恵と力が活きるまち”という言葉は本当に素晴らしいんだけど、その素晴らしさの成果はやっぱり現在の人口推移や転入率に含まれていて、今後、それ以上を求めるためには、ブランドに何かを求めるというよりも、現在あるブランドの素晴らしいイメージと現状の施策の差を埋めていくということじゃないかな。

つまり、総合振興計画を、マーケティングの考え方、コンセプトに基づいてしっかり施策を組み立てて回していけということなんじゃないかと思うな、流山市が今後すべきことは。

ブランディングは政策にとってあくまで手段であって目的ではないし、ブランドにこれ以上何かを求めるってのは、担当が辛すぎないかなあ。(^◇^;)

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