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4月になって今さら思うのだけれども、

一人ひとりがブースに篭る形式のオフィスと違って、日本の場合はまだまだ島型の机の並びが残っている。

まあ、フリーアドレスにしたって島型に並べたがる。

この島型の机の並びってすごく日本の会社社会の特徴や会社の運営方針が出ているよなって思う。

机の並び方や並んだ位置で、働く人の立ち位置、位(上下関係)等が明確に定まるし、

人と人が相対することで、一人の言葉の投げかけが仕事の起点となり、

相対する場所に座っている人はその投げかけられた言葉に返答せざるをえないような状況を作る。

人と人が相対することで妙に冗談の一つもでもむりやり言わなければいけないような気にさせる。

これってまともな、本当に仕事の運営に必要なコミュニケーションか?

また、コミュニケーションと言うよりも、個々が怠けたり、仕事以外の内職や悪さをしないように、個々が同僚を監視するにはもってこいの形でもある。

オフィスのギスギス感、そして、過剰なコミュニケーションに要する時間によって残業も発生するのではないか。

フリーアドレスであっても、その座席は毎日変えて、組織内のコミュニケーションの活性化を図るなんて決まりを見た日にゃ、もう苦笑しかない。

島型の机配置はどうやら経費削減のためだけに導入されているのではなさそうだ。

こんな職場は、対人関係に敏感な人がとても働けるようなオフィスではないだろう。

災害時の避難所のプライバシーの確保が最近語られるが、オフィスっていうのはプライバシーの確保が必要ではないところなのか?

※職場におけるプライバシーの欠如は、生産性に対する明確な犯罪行為だ。見識ある組織はプライバシーを特権ではなく権利とみなすことが互いに利益をもたらすと理解している。(JLL ストラテジック・コンサルティング・グループ マネージングディレクター バーニース・ブーチャー)

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