見出し画像

最近、若手の職員が退職・転職することが多くなってきた。
南国の職場に去っていった職員や、近隣の役所に籍を移していった職員もいれば、退職して選挙に立候補した職員、民間企業に転職していった職員等、皆様々だ。
自分が関わった方々だけで結構な退職者がいるので、まだまだ自分が知らないたくさんの退職・転職者がいることだろう。
そして、それらの方々には”企画頭”を持った優秀な方々が多くて、行政を的確に回していく有能な人材を失うということではとても残念ではあるが、個々の若手の立場に立って思えば、彼らが自ら積んだ経験や培った人間関係を踏まえて、彼らの資質や能力が生きる次のステージに旅立っていかれたことを、拍手をもって賞賛し、笑顔で見送りたい。
かつては自分もそのような悩みを抱えていたこともあるし、実際に民間から行政に逆に転職してきた経緯もある。
だからこそ分かることもある。
退職、転職に絡んで職員が自ら検討する基本となる事柄としては、職員個々の能力がどれほど生かされるか!、そして職員自体の仕事の得意分野や、仕事の方法に関する好き嫌いもある。また、職場における人材や事業のマネジメントの仕方・物事の仕切り方、意思決定のプロセスの在り方、正義を実現しようとする度合い等々様々であり、将来における自分の立ち位置や収入についても思い巡らすものだと思う。
管理職の立場に立たされた時の責任の大きさ、マネジメントの困難さ、そして市民に納得いただくことの困難さもある。
それらを総合的に判断した結果が退職・転職という結果を導き出すのだ。
一言で言えば、組織文化の問題が大きい。
転職は、皆にとって実はそれほど楽な道ではないだろうが、自分が選択した道において、彼らが新たに得た"満足"の内に、自らのプライドと能力によって多くの成果を生み出すことを期待したい。
そして、多くの有能な若手に去られた現職場は、彼らを大切にケアできずに去られたことを猛省すべきだと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?