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DX流行りで、その中でも電子申請の話が結構でている。
一番多く事業者から売り込みのあるのは、窓口で申請を受け付ける“方法”の改善として、一旦スマホで申請書を自宅で作って、それがQRコード化されたものを役所に持ってくるということで、役所窓口での手間や滞在時間を減らそうとするものとか、まあ、そういった類のものだ。
なんだか市民は、とにかく役所には来てサインはしなければいけないみたいで、それを前提にした姑息感あふれる改善案が幅を利かせている。
それがマイナンバーカードで、役所にでかけなくても済むようになるのかな。
まあ、それはそれでいいだろう。
でも、自分をアイデンティファイするのに生体認証が使える現代において、カードをわざわざ持ち歩かなくたっていいと思う。
DXの求めるものは何かと言えば、“何時でも”“何処でも”“誰でも”、自分の情報の全てを自分で容易に確認できるようになり、それに基づいて自己の望みに基づいてサービスや資格を自分で形成できるようになることだ。
自分に関する情報や手続きが、住民を起点として総覧できて、それを住民が用いていともたやすく自らの利益を形成できることだ。
そのためには、市民に紐づくあらゆる情報が市民の元に整理されなければならない。
皆、今回のDXでそれを本当に実現しようとしているか?
中途半端なコンタクトフェイズだけの改善に留まっているのではないか。
実は、様々な個人の情報が縦割りのシステムに存在する。
それを一体的に把握しようとする市民や行政職員のたいへんな手間をそのままに、DXなんて言って欲しくはないな。

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