ブランドを使った宣伝広告の“構成”について

欧米でブランドといいますと、なんと言ってもファッションブランドです。
一つ、日本のファッションブランドを紹介します。
ハナエモリという日本のブランドです。
ファッションデザイナーの先駆けの森英恵先生。
(株)ハナエモリ・アソシエイトの方に話を伺ったところ、1954年にブティック“ハナエモリ”がスタートしていますので、もう66年の歴史があるブランドですね。
森英恵先生はたいへん著名で、TVによく出ている森泉さんや森星さんのおばあちゃんです。
その森英恵先生のブランドで皆さんよくご存じの表象が蝶々の“マーク”ですね。
“イーストミーツウェスト”がその“マーク”に乗る“キャッチフレーズ”です。
ずっと以前からこう言っています。
“東洋文化が西洋文化に出会う”というようなことで、森英恵先生は東洋風のエキゾチックなデザインをパリやアメリカでセールスしてきました。
“マーク”、そして“キャッチフレーズ”と来て、このブランドを説明する文が“コピー”です。ここで“コピー”(説明文)には、“日本独特の簡素な美しさと繊細なデザイン。”“東洋と西洋の融合”により凛とした品を放つというような事が書いてあります。だいたい“マーク”があって“キャッチフレーズ”があって“コピー”(説明文)があるという構成が宣伝広告の形です。一番下には“タグライン”というものが来ることもありますが、これが結構重要で、この“タグライン”と言いますのが、このブランドが消費者にとってどんな利点があるのか、どんな利益があるのかを説明するものになります。このハナエモリブランドが、女性たちが美しく豊かな環境で過ごせることを、”ファッションを着る事だけじゃなくて、ライフスタイル全てに渡って美しく豊かな毎日が過ごせますよ!“という風に消費者への利点として訴えるのです。
キーポイントはここで、我々はやはりブランドを活かしながら、この“タグライン”のところをきちんと押さえておく。消費者がどう変容できるのかを押さえて説明するのが、“タグライン”になります。

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