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スポーツチームあるある「ガチ・レク問題」の結論

ベンチャースポーツを楽しめる「Sports world」運営のまっしーです。
16日連続スポーツ活動で部活時代よりハードだと感じてる今日この頃です。

さて、今回はスポーツチームを運営しているとぶつかりがちな、
「勝ちにいきたい勢」vs楽しみたい勢」のいわゆるガチレク問題に答えを出してみたいと思います。

最近ちょうど、僕が運営しているクラブでもこの「楽しみ方の違い」がトピックに上がっていたのでMTG内で話し合いを持ちました。
こちらはその様子です👇

このガチレク問題、放っておくとこんな事態に繋がってきます。

・メンバーに温度差が生まれモチベーションが低下する
・チームの空気が悪くて参加しても楽しくない
・リーダーが孤立する
・新メンバーが定着しない
・活動頻度が減って自然消滅…etc

せっかく好きで始めたスポーツ活動がこんなことになったら悲惨ですよね…。

「最初からガチの人だけでやればいいじゃん」
「和を乱すので勝ちたい人は来ないでください」

このように、対立を避けるためにどちらか一方だけにすればいいのでは…というと、そう単純な問題でもありません。

長く活動を続けていきたい場合に、
勝ちたいメンバーも楽しみたいメンバーも、それぞれ大きな価値をチームにもたらしてくれます。

関わるみんなが好きなスポーツを続けられるよう、
ガチ勢とレク派の特徴とぶつかる原因を考察していきましょう。

ガチ勢の特徴

まずガチ勢のいいところは、

・モチベーションが高い
・参加率が高い
・技術力が高い
・成長を楽しめる

大きくこの辺りでしょう。

ガチ勢にとって目標はとても重要です。
大会や試合での勝利に向かって高いモチベーションを保っていることが特徴なので、メンバーは目標に向かってとても意欲的です。

練習意欲が高いので、積極的に活動に参加してくれる。
練習量が多いので技術も身に付く。
そして技術力があると、プレーヤーとしてだけでなく指導者や審判などの役割も担えます。

ガチ勢はスポーツ活動に取り組むに当たって核となる人たちになってくるでしょう。


一方で、注意点もあります。

勝ちたい想いが強くなりすぎるメンバーは、

「自分はこんなに頑張ってるんだから、みんなももっと練習して欲しい。」
「何でこんな簡単なこともできないの?」

このように、周りに自分同様のコミットを強要してしまうことがあります。

同じ想いの人がたくさんいればいいかもしれませんが、
やらなきゃいけないことがたくさんある社会人にとっては負担になりかねません。

ガチ勢には目指している目標があるので、
達成できるような環境を整えられるといいですね。

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レク派の特徴

次にレク派の特徴を考えてみます。
レク派のいいところは、

・居心地のいい空間を作れる
・メンバー同士の関係性を作れる
・競技だけに留まらない繋がりを作れる
・目標がなくても楽しめる

この辺りでしょう。
レク派にとって、目標はあまり重要ではありません

その場を共有する人たちと、
体を動かしたり、仲良く喋って時間を過ごせたら満足です。

初心者も入りやすい空気が作れますし、
メンバー同士のコミュニケーションがよく生まれるのでチームの雰囲気も良くなります。
レク派にとっては活動後のご飯や競技外のイベントも楽しみの一つなので、
なおさら仲が深まりやすいですね。


一方レク派のリスクは、マンネリ化してしまうことです。

特に目標があるわけではないので、運営側は一回一回をちゃんと楽しめる工夫が必要になります。
メンバーも参加したいときに参加するので、些細なことでも意外と簡単に足が遠のいてしまいます。

毎回たくさんの人数で楽しむためにも、
メンバー同士が仲良くなって「みんなに会いたいから今日も行こう!」と思ってもらえるような場所作りを心がけたいですね。

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どうしてぶつかってしまうのか

ここまでガチ・レクそれぞれの特徴を上げました。

ガチ勢のモチベーションとレク勢の楽しい雰囲気
これらをチームとして共存できるのが一番だと思いませんか?

立場上たくさんのチームを見てきましたが、
この問題にぶつかってしまう原因の9割方は

チームの目的があいまい

なことです。

体動かしたくて何気なく始めたスポーツサークルでも、人が増えると当然上達度や能力の違いが生まれてきます。

能力があって勝ちたい人は「もっと練習したい」と言い、
色んな人と交流しに来てる人は「雰囲気を壊したくない」と言う。

こんな意見がぶつかりそうなときに「どっちを取ろう」となる人は、考えるべきことが全然違うので気をつけてください。

原因はそのチームの目的がそもそもなかったり、メンバー一人ひとりに落とし込まれていないことがほとんどなんです。

もし総合型地域スポーツクラブ*のように、チームを長く盛り上げていきたいと考えているならガチレクの共存は必須です。
その想いをメンバー全員としっかり共有して、どのような運営をしたらいいか考えていきましょう。

*総合型地域スポーツクラブは、人々が、身近な地域でスポ-ツに親しむことのできる新しいタイプのスポーツクラブで、子供から高齢者まで(多世代)、様々なスポーツを愛好する人々が(多種目)、初心者からトップレベルまで、それぞれの志向・レベルに合わせて参加できる(多志向)、という特徴を持ち、地域住民により自主的・主体的に運営されるスポーツクラブです。
(スポーツ庁ホームページより)

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ベンチャースポーツにおけるガチレク論

こと競技人口が少ないベンチャースポーツにおいては、このガチレク問題が少し特殊です。

・最初からガチ勢の人はほとんどいない
・社会人からレク派で始めてだいたいガチ勢になる
・ガチ勢が異様に燃えている
・ガチ勢が初心者にとても親切

面白いですよね。(笑)
この界隈の人たちは結構共感してくれるんじゃないでしょうか。
これはガチ勢にとって、普及をすることもそのスポーツの楽しみになっているからだと思います。

また、知らないスポーツで上を目指そうという人は普通いません。
ですが気軽に体験会に誘われただけなのに、いつの間にか大会で優勝を目指すことになっていたりします。(笑)
これは上達をすぐに感じられたり、舞台が大きくて刺激になることも理由にあるでしょう。

この構造を理解して、メンバー1人ひとりが今どの段階にいるのかを正確に把握することがベンチャースポーツのチームを盛り上げるポイントだと思います。

まとめ

実はこのガチレク問題で一番大事な視点は時間軸です。
・ガチ勢は長期目線で勝つまでのストーリーを楽しみたい
・レク派はその場の一回一回の活動を楽しみたい
また、ベンチャースポーツのようにレク派からガチ勢へ変化することもありますね。
いずれにせよゴールは同じスポーツを楽しむことなのです。

非常に繊細なこのガチレク問題。

・チームの目的を明確にすること
・メンバー全員に目的を共有すること
・メンバー1人ひとりが"今"どう思っているのかを正確に把握すること

このポイントをしっかり押さえて、みなさんのスポーツ活動もぜひ長く盛り上げてもらえたらと思います。



ベンチャースポーツを楽しめる【Sports world】はこちら👇


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