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チュクチューンではない、チュクチュチューンだ。
唐突なタイトルで強引に入りますがお許しください。小田和正さんの「ラブ・ストーリーは突然に」のイントロのことです。16分音符か16分3連符かの違いです。ギターのカッティングがカッコいいですね。
Google検索の件数を見ると、チュクチューンは約2400件、チュクチュチューンは約1200件なので、3連符と認識している方の方が少ないと考えられます。
まぁそれはいいとして、ギターで3連符を弾くと、最初のストロークをダウンで始めるかアップで始めるかを悩むのですが(あまりそんな人はいませんが)、気になったので調べました。ギターでは、ストロークのダウンアップを拍の表裏に対応して弾くことが多いですが、3連符が入るとそれが入れ替わるので、どこかで戻さなければならないからです。
最初はダウンストローク
ご存知の方も多いとは思いますが、この曲のギターは佐橋佳幸さんで、松たか子さんの旦那さんです。以下の動画でイントロを弾いていましたので、速度を遅くして聞いてみたところ、最初のストロークはダウンでした。
そうなると最後の"チューン"部分は、拍表にも関わらずアップストロークになります。まぁ当然ですし、その後右手は空いているのでストロークの戻しも問題無いです。
打ち込んでみる
さて、ここからが本題ですが、この曲を打ち込んでみました。
参考音源は、「佐橋佳幸の仕事(1983-2015)~Time Passes On~」に収録されているバージョンのものになります。
https://www.110107.com/s/oto/page/sahashi-works
元のバージョン(CDシングル)からリミックスというか音源が一部差し替えられている様です。
DAWはLogicPro、音源はすべて内蔵音源、エフェクトも内蔵のものしか使っていません。
ギターはLogicProのモデリングシンセSculptureで、カッティングおよびギターソロ共に「Velo-Mute Stratocaster」というプリセットを使っています。このパートでは以下の設定と制御を行っています。
ベロシティによりミュートの強弱を調節できる音色ですが普通に弾くには使いにくいので、ミュートを担当している3番のオブジェクトをオートメーションでON/OFFし、ミュートを切り替えています(今どきの言葉で言うとアーティキュレーションですね)。ソロの方はOFFのまま。
この音色はベロシティを上げていくとミュートが少なくなっていくので、歪み系バッキングなどでは音色変化が付けられて使いやすそうです。ピックアップの位置を変更していますが適当です。
LFOによるビブラートを、ピッチがアップする方向のみかかる波形「Rectangle unipolar」とし、Modulationでビブラートがかかる様に設定。チョーキングビブラートではピッチアップ方向にしかビブラートがかからないのでその表現に使っています。
ギターアンプのトレモロをオートメーションで切り替え。これは普通ですね。
このシンセは、ピックアップの位置を変えたり弦を弾く位置を変えたりボディーの特性を変えたりできて着眼点はいいのですが、なかなか使いこなせませんね。ストラトのハーフトーンみたいな音にしかならないし、ギターアンプを通せばなんとかギターに聞こえるかなという感じ。いじれば良くなるのかもしれませんが。ギター専用として作ってもらって、ピックアップにハムバッキングやピエゾを用意したり等、もっとギター寄りに突き詰めてほしいところ。
他に、ドラム音源ではモジュレーションでハイハットの開き具合を調整できる音色を使っています。ハイハットが少しずつ開く表現がやりやすいですね。
タブ譜
イントロのカッティングギター部分だけですが、TuxGuitarでタブ譜を作成してみました。
※耳コピしただけで弾けるか検証していないので、弾けないとか間違っているとかあるかもしれません。3弦しか弾いていませんが、本当はもっと複雑なコードの様な気がします。
![](https://assets.st-note.com/img/1659347180770-uEyJUKrOLb.png?width=800)
ギターソロはDAWでのステップ入力ですが、カッティングギターの入力には自作プログラム「DataGuitarist」を使用しています。
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