エッセイ『人生どう転ぶかわからない #1』
暗転したかに見えて、それは好転の兆しかもわからない。
その逆もまた然りですが、それはその人が「自分の生」を生きているかどうかで決まるとつくづく思うわけです。
ニーチェの言うところの「病者の光学」、格言においては「夜明け前がいちばん暗い」「一病息災」などなど、綺羅星のごとくパラドックスが存在しますが、自分が骨の髄からそれを感じたのは、家出をめぐる顛末からでした。
自己紹介でも書かせていただいた通り、私はコミュ障特級レベルの小学生だったので、とにかく学校が嫌でたまりませんでし