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DisneyonClassic 12/4サントリーホール公演鑑賞レポート②

どうも、まっすーです。
ディズニー・オン・クラシック(以下DOC )鑑賞レポート②をお送りします。
今回は第2部を中心に書いていきます。
多少ネタバレを含むので閲覧注意です。

【第2部】

DOC第2部はひとつの映画をフィーチャーし、物語の進行に沿って歌曲、スコア楽曲を演奏していきます。
さらにオペレッタスタイルで上演し、ニューヨーク・ブロードウェイで舞台に立つミュージカル俳優であるヴォーカリストさん達は歌唱だけでなく演技も披露します。
席についての朗読や体を動かす演技がありますので、観て、聴いて楽しめます。
所々カットされているシーンもありますが、物語の大筋はわかりますよ。

【今年のメイン演目】

20周年の今年はメイン演目が2つあり、公演日によって『塔の上のラプンツェル』と『ノートルダムの鐘』がフィーチャーされます。

私が行った日は『ノートルダムの鐘』が取り上げられました。

【作品について】

1996年公開。ヴィクトル・ユーゴーの著作を元に、ディズニーのドリームチームと言われる『美女と野獣』のスタッフにより製作されました。

【あらすじ】
15世紀のパリ、ノートルダム大聖堂の鐘楼にカジモドという鐘つき男が住んでいました。
その異様な外見から育ての親である最高裁判事、クロード・フロローにより外に出る事を禁じられており、街を見下ろしては外の世界で暮らす事を夢見ています。
そんなある日、年に一度の“道化の祭り”が開催。鐘楼を抜け出したカジモドが出会ったのは、ジプシーの踊り子エスメラルダ。偏見にとらわれない彼女の存在は、カジモドに希望をもたらします。
しかしパリの街では、権力者におもねる兵士達と迫害を受けるジプシー達とが一触即発の状態に・・・。

ディズニー映画としては珍しくダークで重いテーマが扱われ、コミカルなキャラクターやシーンがあるものの基本「ど」がつく程のシリアスな話です。
なかなかにキツいシーンもあり、今になってPG指定になるのも頷けますね。

【音楽について】

音楽を担当したのは、ディズニーファンには説明不要のレジェンド、アラン・メンケンさん。
オフ・ブロードウェイでキャリアをスタートさせ、『リトル・マーメイド』『美女と野獣』『アラジン』といったディズニーの名作映画で音楽を担当しました。
アカデミー賞作曲賞を4度、歌曲賞を4度受賞するなど、アカデミー賞の常連でもあります。
そういえば、第1部の「ベスト・オブ・ファンリクエスト」の楽曲はすべて彼の作曲でしたね。

作詞は『ポカホンタス』でメンケンさんと組んだスティーブン・シュワルツさん。
ミュージカル『ピピン』『ウィキッド』を世に送り出した人物です。
今作の歌詞はパリ旅行と原作にインスピレーションを受けて書いたのだとか。

曲調としては全体的にグレゴリオ聖歌が使われ、教会音楽も一部使われています。
サウンドトラック自体が大編成のオーケストラによって収録されているため、今回の大編成オーケストラコンサートにはうってつけとも言えますね。

【ノートルダム大聖堂】

スマホだとこれが限界…

第2部ではフィーチャーされる作品を象徴するオブジェが指揮台の横に飾られます。
休憩時間中に写真を撮るお客さんがたくさんいましたよ。

今回置かれたのは作品の顔ともいえるノートルダム大聖堂のオブジェ。
世界遺産にも登録されているゴシック建築の大聖堂です。
ノートルダムとはフランス語で「我らが貴婦人」という意味であり、聖母マリアの事を指しています。

ここからは楽曲群の中で私の印象に残った曲を紹介していきます。
なお、曲名は原題でお送りします。

【The Bells of Notre Dame】

オープニングを飾る曲で、メンケンさん自身も「今まで自分が書いた中で最高のオープニングソング」と語るほどのナンバー。
聖歌風のコーラスから始まり、語り部を務めるジプシーのリーダー、クロパンが「心ある人間と恐ろしいモンスターの物語」を歌を交えて語ります。
最初からクライマックスのこの楽曲、聴き終わる頃にはちょっと疲れるかもしれません(笑)。

【Out There】

絶対的服従を強いるフロローと彼に逆らえないカジモドのデュエットから始まり、後半はカジモドが自分の願いを歌うモノローグになるという楽曲。
「世界は暗く残酷である」とフロローが歌う前半部分は暗いトーンですが、後半のカジモドのパートは暗闇に光が差すかのような希望があります。
ラストのロングトーンは生で聴く価値ありですよ。

【Topsy Turvy】

底抜けに楽しい“道化の祭り”の曲。観客も一緒に手拍子で盛り上げます。
ヴォーカリストさん達のパフォーマンスも見どころ。
エスメラルダが踊るシーンでは彼女を演じるトリシア・タンガイさんが実際に踊ったり、道化の王様を決めるシーンでは変顔をしたりと、愉快な場面が満載です。

【God Help the Outcasts】

大聖堂に逃げ込んだエスメラルダが歌う祈りの歌。この前のシーンではハードな展開が続いたので、優しいメロディに癒されます。
他人のために祈るエスメラルダと、自分のために祈る信者たちの歌詞の対比にも注目です。

ちなみに、ディズニーのヒロインの中でもエスメラルダは私の好きな部類に入ります。
強さと優しさを併せ持ち、兵士達を手玉にとる(このシーン大好き)強かさもある彼女は超オットコ前!

2015年に東京ディズニーランドに行った時の写真

【Heaven's Light/Hellfire】

カジモドとフロロー、それぞれのエスメラルダへの想いを綴った楽曲。
トーンがかなり対照的で、カジモドは優しく純粋な恋心なのに対して、フロローは葛藤とともに暗く歪んだ恋慕を歌っています。

通常公演だと悪役の色であり、炎を模した真っ赤な照明に染まるんでしょうね。
もしまた再フィーチャーされたら通常とスペシャルの両方を鑑賞したいです。

【Sanctuary!】

クライマックスで流れる合唱曲。
ラテン語で歌われており、訳詞も宗教色が強いです。
こういった曲や歌詞は別のゲームのサントラで聴き慣れているので個人的には好きですね。

カジモドがエスメラルダを助けるシーン以降、スクリーンの静止画が動画に切り替わります。
彼の魂の叫びである「Sanctuary!(聖域だ!)」という台詞は、映画を観直した時に「生での聴き応えがある台詞は絶対にここだ」と思いましたね。
今回の公演鑑賞でカジモド役のヴォーカリスト、パトリック・ブレイディさんのファンになっちゃいました。

以上です。
第2部はいつもミュージカルを観てるみたいだと思いますが、今回は世界観と曲調もあってオペラを観ている気分でした。
今年は全54公演中14公演がノートルダムフィーチャー回でしたが、次は全公演でフィーチャーしてほしいです。

【アンコール】

アンコールは名曲中の名曲のひとつである『ピノキオ』の主題歌「星に願いを」。

観客も出演者勢と一緒に歌ってフィナーレを盛り上げるこのアンコール、今年はマスク越しですが歌う事が出来ました。
来年はノーマスクで観られる&歌えるといいなぁ。

【グッズ紹介】

会場で販売されているグッズも醍醐味のひとつ。
今回買ったものを紹介しま〜す☺

【パンフレット】

付録の小冊子と。
ケースはラプンツェルと・・・
ノートルダムの鐘。

好きな映画などのパンフレットは買う派なので今回も購入。
出演者の紹介やメッセージ、楽曲紹介や歌詞、メイン演目のあらすじやキャラクター紹介なども掲載されていて読み応え抜群。
今年は過去20年間の歴史をまとめたクロニクル冊子も付いています。

【ファンシーカラー★ダイヤモンド・ライト】

20周年カラーの色合い
チャームは単体でも販売されています。

こちらは2019年公演で初登場したダイヤ型のペンライト。
アンコールで皆で一緒に振ったり、ヴォーカリストさんの演技の小道具として使われた事もありました。
パンフレット以外のグッズはあまり買わないんですが、今回は20周年でもあるし、奮発して買っちゃいました😁

↑光らせるとこんな感じ。
全色見せるならと思いオートチェンジモードで。

【おわりに】

チケットを手に。

3年ぶりの鑑賞という事でかなり興奮しました。
この数年ライブコンサートに無縁だったので、改めて生の素晴らしさを実感しましたね。
心の栄養が補給出来ました。

後はディズニープラスで配信されるのを待つのみ・・・。

長々とお付き合い下さりありがとうございました!
またどこかでお会いしましょう〜👋🏻


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