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バングラ旅の記録8

9/10 8日目と9/11 9日目

チッタゴンのホテルからスタート
ホテルの隣のま店でカレーを食べる
なんか朝から手でご飯食べる気分になれなくて、ナンをオーダー

食後は当たり前のようにお茶
ミルクティー(多分)

ホテルに荷物を取りに行って、コックスバザールに出発
140km
バスで3時間くらい

とりあえずCNGでバス乗り場に向かう
ルーベルがコックスバザールでロヒンギャ族に会えるかもって言ってる
結局会えなかったけど興味はあった
それ以降ロヒンギャ族について言ったらなぜか伝わらなくて旅程とかを返された

チッタゴンからコックスバザールまでの道はど田舎
さすが黄金のベンガル、めちゃくちゃ肥沃だなと思った

ただ、もうひとつ思ったのが、ゴミが多い

マナーやゴミ処理の問題というより、そもそも石油製品が汚いなと思った(確かにそこら辺にポイポイ捨てるしゴミ箱ないけど)
石やレンガや木はスカッとしていて気持ちがいい
トタンですら古びてはいるけど美しいと思った

だが、たまったビニールやペットボトル、プラスチック、インクがついた紙
バキバキのアスファルト、ガス臭い空気
要は石油製品

これらは擁護のしようがない汚さがあった
そして、これが近代化だということがはっきりわかった

自分の学科は基本的に石油を扱う(扱ってきた)
自分が学んでる学問が生み出した世界
本当に心の底から美しくないと思った
汚い

これをなくそうと思った
とりあえずできることとしてゴミを拾って、物乞いに家と食い物を与えなければ
物乞いがゴミを拾ってお金を得られるような仕組みと大金が欲しいと思った(一応高校があった十三でホームレスが空き缶集めてるの見てたから、あのイメージがあった)
が、それ以上に、これを脱近代の社会に持ち込んではならないと思った
石油製品を消さなければ

だが現状石油製品より安いモノがない
貧しいからこそ石油製品なのだ
いくら生分解性だろうが、高ければ意味がない

なぜか出雲さんを思い出していた
出雲さんにとっての仙豆、ミドリムシのような、ソリューションが欲しいと思った
今すごく勉強したい

そんなことを考えているとコックスバザールに着いた

バングラデシュの南端、ミャンマー国境の近く
世界一長いビーチのあるコックスバザール

今思うと観光が目的ではないのでロヒンギャ族に会いたかったな…
また機会があれば

無限に続く砂浜
120kmくらいあるらしい

ここはゴミとかなく、歩ける
浅瀬が長い
そして、イスラム教徒は服を着たまま海水浴をすることがわかった

バックパックあるし入らなくていいやと思ってたときの谷口

パラソルに行き、荷物番をしてくれるフレンズを作った
一応バックパックはパラソルに錠で繋いで、セキュリティーポーチはつけたまま行くことにした

ケータイは置いてきて、防水のアクションカムを持ってきた
使い所があってよかった
コックスバザールのガイドとしてガイドが1人増えた

水上バイクに乗ることに
なんと運転
しかも人いるし…

えぐいスピードが出た
人に当たったら普通に死ぬ
とりあえず人がいないところまで後ろのインストラクター(?)に運転してもらって、人がいないところで飛ばす
競艇みたいなターンができる

がちでこわかった

ルーベルは写真撮っただけ

服着たままなんでもやる
パスポートが入ったセキュリティーポーチは死守した

浜に上がって、バギーに乗った
バギーはルーベルが運転して、後ろに乗ることにした
これもすごいスピードが出た

ビーチでこんなに遊べるとは思ってなかった…
バックパックやセキュリティーポーチがあるので、常に警戒して、基本的にははしゃいでるルーベル達を海に突っ立って見てるだけだったけど、楽しかった

本当に観光目的で来たときはホテル取って荷物置いてはしゃげばいいと思う
今回はコックスバザールは日帰りだし、楽しみたさ自体もほどほど

コックスバザールでは3人ずつ向かいあって6人くらい乗れるCNGが多かった
途中で道がガタガタすぎてパンクしたけど

次どこ行くかわかってなかった
なんか急に道路の脇の渓谷に入っていく
まじか

そして滝壺現る
貸切なのでセキュリティーも問題なし
これはすごい

結局大はしゃぎすることになった
ガイドもここでは服脱いでた
人目の問題なのか…?

防水のアクションカムがここぞとばかりに大活躍した

ルーベルが急にカバンに戻って何か取ってきた
と思ったらシャンプーしだした
おいおい…と思ってたらシャンプー頭にかけられた

滝壺出たあとコックスバザールガイドとバイバイした

コックスバザールの砂浜は真西に向いているので、夕日がめちゃくちゃ大きく映る
世界で一番綺麗だった
でかさの問題なので写真では絶対伝わらない

晩ご飯を食べる

隣の席のビジネスで来てる韓国人のおじさん2人が全く自分のペースを崩してなくておもしろかった
欲しいものはなんでも要求する

晩ご飯はもちろんカレー
魚のカレーにした

そして当たり前のようにお茶

食後はバスまでお土産屋さんで時間を潰す
お金がなさすぎるのと、あんまり欲しいものがなかったので、自分のお土産買うという発想はなかった

ルーベルがめちゃくちゃ楽しんでる
ルーベルとバブーのお土産買ってあげることになった

もう一回お茶を飲むことに

このあと、手前の皿に乗ってる葉っぱをくれた
パン(もしくはパンシュパリ?)というらしい

噛んだらえぐい味がした
これはやばい
吐き出した

後からツイッターで飲み込まない方がいいと教えてもらった
ルーベルによるとマウスウォッシュ的なものらしい

これが原因でちょっと気持ち悪くなった
しかしルーベルになぜかsickもbadも伝わらない
言うと「モザラゲ!バロラゲ!(気持ちいい!)」で返される
いや逆なんやけどな…

バスも安いのを選んでもらった
結局2日間のチッタゴン・コックスバザールの旅は予算内で抑えてくれた
めちゃくちゃ助かった

ルーベルにはちょこちょこ英語が通じず、通じないときは「モザラゲ!バロラゲ!」でごまかされる
まじで不安になるときが何回かあったが、なんとか乗り切った

バスに乗り込む
あまりにあっさり乗ってあっさり発進したので行き先合ってるか確認すると「モザラゲ!バロラゲ!」とのこと
これは不安
バスのスタッフと言い合いしだしたのでますます不安

途中深夜に2回荷物検査が入った
他の乗客はパッと見るだけなのにルーベルと谷口だけカバンの中まで全部見せる

しかも2回目はバスのスタッフではなくお巡りさん
バスから降ろされ交番みたいなところに入れられる

なぜか谷口だけすぐにバスに戻され、ルーベルが結構長いこと取り調べを受けていた
帰ってきたら「ケーサツはクレイジーだから嫌い」と愚痴をこぼしていた

荷物検査で叩き起こされるし揺れすごいしパンのせいで気持ち悪いので苦戦したが、頑張って寝た

翌朝ちゃんとダッカに着いていた
だが、宿のあたりまで行く予定だったのが、渋滞という理由で降ろされた

仕方なく宿までCNGを使う
宿の前でルーベルとバイバイした
そこそこのチップをあげた

宿に着くと、最初に来たときにいたお姉さんがいた
めちゃくちゃ色々話した
バングラあるある的な話とか

最初に会ったときはすごく無口な印象だったが、日本人とはあんまり話さないようにしていたらしい
というのも、2泊ずつとかで色んな国まわって、写真撮るだけの旅人と話が合わないから
彼女は現地の人の生活に入ってちゃんと話すことを重要視していた
谷口のスタイルを受け入れてくれて嬉しかった

谷口は転々としすぎてたまっていた洗濯をして、寝た
夜行バスの疲れ、久々のガイドからの解放、ここで帰国までの4泊5日の宿を取ったことなど、寝る要素のてんこ盛りだった

起きたらお腹が空いていたので、晩ご飯に行くことに

気づいたのは、リキシャドライバーのガイドとの生活を通して移動の心理的障壁が全くなくなっていたこと
どの距離ならどの手段を使うか、相場感覚、ドライバーと話す内容など、とても自由になっていた

地球の歩き方の中で、ひとつ食べてみたい甘いお菓子があった
「甘さ爆発」とか「知っている人は見ただけで虫歯ができそう」とかなかなかの書かれようだったので
ジラピという

宿を出て、大体目の前にいるリキシャの運ちゃんに「ジラピが食べれるところに連れて行って」という
最初にひとりでオールド・ダッカで探していたときもこうやって頼めばよかったのだが
慣れってすごい

なんかちょっと思ってたのと違ったけど、多分合ってる
かりんとうみたいな味だった
1kgで80タカ(めんどくさいので1タカ1円くらいと思ってください)
地球の歩き方通り

なぜこの量で売るかはよくわからないが、多い
味はいけたがすぐお腹いっぱいになった

宿に戻ってみんなでシェアした
本当に面白い人ばっかり着ている

バングラ通のお姉さんは元沖縄のミュージシャンでバングラ中回ってる。ダッカにいるときは大体ひたすらお茶飲みながらバングラ人と喋ってるらしい。
エクマットラというストリートチルドレン支援のNPOを見に来た同い年の女の子(エクマットラといえばクレジットカード失くしたときに平井に紹介してもらえそうだった人がエクマットラ)
グラミン銀行でインターンしてる2回生の男子
谷口が憧れの企業の内定者の女子大生
「バングラは調べてもなんもわからないから来た」というおじさん

プロフィールも話の内容も書けることと書けないことが混在してる気がする
とにかくみんなtravel with purposeの体現者だった

バングラ通のお姉さんも言ってたけど、バングラデシュは「風景を見る」「美味しいものを食べる」「快適に過ごす」ことを目的に来るところではない
2人以上で来るのもおすすめしない

バングラデシュの魅力は圧倒的に"人"にある
見るとか食べるとかではない
2人以上で来ると日本人でしゃべってしまうからそれがよくない

経験が足りていない谷口が言っても力がないけど、バングラデシュは"世界で一番あったかい人に会える国"
いや、旅の上級者が言ってたのに共感して言ってるんです

どれだけ自分が貧しくても、絶対に助けてくれる
めちゃくちゃまじめに働くし、家族を大事にする
ビジネス上物乞いしたりチップ要求したりぼったくろうとはするけど、みんなそれとは全く切り離して非常に誠実
かなり敬虔なムスリムが多くて、話すとお互いカルチャーショックを受ける
格差が大きくて、人口密度がほんっっっとうに異常で課題だらけ
本人たちはそれを良くないと思いつつ、地理ではなく民族・言語・宗教がアイデンティティーにあってものすごい愛国心が強い

すごく素敵な国民性だと思う
最初にしゅーしさんにリプもらった「バングラデシュはサイコー」がだいぶわかってきた

明日は久々のひとりでフリー
できてなかった食べ歩きをしようかな
屋台なら1日に使えるお金の中でかなり楽しめる

電車は乗りたかったけど諦めるかも
長距離移動って意味ならできたし
電車自体は安いけど、とるのが難しい
下手に帰れなくなったら行き先での宿代で詰む可能性がある
そこまで行きたいところもない
元々チッタゴンには電車で行く予定やってんけど、縁がなかったな

工場からの返信がこない
明日前日やぞ
一応最初の担当者には再度確認とれたんやけどな

おやすみなさい

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