見出し画像

バングラ旅の記録1

9/2の22:00に関空を出た。
とりあえず虫除けスプレーと粉洗剤を処分された。

クアラルンプール国際空港ではネパール人に充電器をシェアした。
彼はコードも持っていなかった。
変換プラグがUSB2穴以上でiPhone用コードも2本以上持っている可能性を考えると、2人が出会ったことは運命としか思えない。
よう声かけたな。

9/3
バングラデシュ1日目

「裸でも生きる」の冒頭は空港で「マネー!マネー!」と叫ぶ群衆を振りほどいてリキシャを捕まえるシーン。
最初に読んだときは普通に読み飛ばしたけど、今読み直すとなかなか。
怖いもの見たさと「ほんまかいな」という疑い。
10年以上前やし。

クアラルンプールからの飛行機の時点で観光客は自分ともうひとりくらい。
到着してからは自分だけになった。

とりあえず米ドルをタカに換金。
100ドル以上出そうとしたら100ドルまでって言われた。
仕方なく隣の換金所で50ドル×2を出す。なぜかレートが下がる。なんでやねんって言ったら100ドル札じゃないかららしい。まじか。
おもしろくなってまた隣の換金所で50ドル換金してみる。元のレートでいけた。んー。

いよいよ空港を出てみる。
とりあえず大注目される。
なぜか柵で囲まれていて、タク乗りしかない。
柵の端には軍人さんが銃を持ってスタンバイしている。これをタクシーに乗らずに突破するのが最初のミッション。

柵の中では「タクシー?」と聞かれまくる。ノー。
柵の外にはめっちゃ子どもたちがいる。彼らが物乞いかな…?

チビって一旦空港の中にリターンすると、警備員的なお兄ちゃんにホテルを聞かれた。
電話番号教えたらかけ始めた。迎えに来てもらえってことらしい。
おれはひとりで電車で行きたかったので、代わってもらって断った。
なんでこんなことしてくれるか一瞬わからなかったけど、すぐにわかった。ものすごい額のチップを要求してきた。動揺してなぜかタカじゃなくて1ドル札をあげた。

結局、タクシー軍団を振り切って軍人さんに出方を聞くことにした。
車道を横断しろとのこと。そらそうか。
熱い握手を交わした。ノーチップなことに感動した。

グーグルマップを見ながら駅まで歩く。何もない。「まぁ、たまたまなかったのかも」と思って一駅分歩くと、またない。

3駅目くらいで「この地図の駅、バスの駅じゃね?」と、ふと思う。(今地球の歩き方見たら確かにあるはずなので、明日大通りの外れ探してみる。)
ただバスは京都でも苦手なので圧倒的に乗りたくない。
ので、リキシャにチャレンジすることにした。目的地を伝えると「長っ」みたいな反応をされたので、次の駅(?)まで乗せてもらって、また探すことにした。
リキシャの値段交渉は最初にしてはまずまず適正にできた。

リキシャを降りると物乞いキッズが駆け寄ってきた。「ボス!ボス!」と言いながらめっちゃ懐いてくる。

日本にいたころから、物乞いのかれらの話を聞きたいと思っていた。(実際はまだちゃんと話せていない。悔しい。)

事前にブログとかで調べると、物乞いはまじで生計を立てているパターン、副業パターン、組織でやってるパターンがあるらしい。
組織的な場合本人たちには入らず、本人たちには別に衣食住が提供されるらしい。ほんまかいな。
ブログ主は物乞いビジネスが固定化するのが嫌で絶対あげないらしい。

物乞いキッズにはめっちゃ追いかけられたけど、今回はあげないことにした。
少し悪いことをした気になった。
物乞い自体は前に経験済みだが、多い。(というかまず人の数がすごい)

次はあげてみることにした。これはこれで悪いことをした気になった。

歩いていると、手や足がない人、盲目の人も物乞いをしていることがわかる。
目の前でなくなった腕を突き出されると、無視できないし、何を話していいかすらわからない。ただただお金をあげる。

正解はないが、自分はこうする、というものを実践している状態になって帰るのがひとつの目標になった。

作りたい社会は、尊重や共感にお金が集まる社会。彼らの魅力にお金を払いたいのであって、同情でお金をあげたくない。
払う側が同情に払えば同情を集めることが仕事になり、快楽に払えば快楽を生むことが仕事になる。
共感や尊重にお金を払いたい、ただそれをすぐ実践する勇気がおれにはなかった。

とにかくうろうろしてるうちに、リキシャを捕まえるのを忘れてしまい、考えながら(リキシャのお兄ちゃんがビビってた距離を)歩いてホテルに着いた。

最初は日本で日本人宿を2泊とってきた。2段ベッドが3つ入った6人部屋。ユニットバス(バスタブなし)で、洗濯はシャワーで。冷房ついてるのでOK。

疲れすぎて4時間くらいゴロゴロしてしまったけど、シャワー浴びてもう一回散策に出かけた。
気分が晴れたのでさっきより街がポジティブに見える。

スコールが降ってきた。そういえば傘忘れた。
でもバングラデシュ人もほとんど傘をさしてない。ただ雨宿りはする。谷口は雨宿りもあんまりしない。

宿から空港まで歩いて、空港から宿まで今度はリキシャなしで歩いた。帰りは迷わなさそう。

今部屋で難民キャンプとかのカメラマンとめちゃくちゃ長距離移動する旅人が喋ってる。
すげえレベル高え(というか初ひとり旅で何でバングラやねんということらしい)

今日はコミュ障キメて早く寝たい…
おやすみなさい

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?