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バングラ旅の記録2

9/4
2日目

昼前まで寝た
日本が台風で大変なことになってる

ゲストハウスを出ると青年がすぐに話しかけてきた
ファダブユ君

父も母もいないらしい
家族は姉か妹が2人

職業を聞かれたので学生と答えた
質問を返すとrobと言った気がした
聞き間違えかな

電車使いたいと言ったらエアポート駅が一番近いと言った(後から調べてやっとバスの駅と電車の駅の見分けがついた)
エアポート駅まで歩くと言ったらバス使えって言われた
バスは元々好きじゃないし、地球の歩き方で「オススメできない」とか言われてたから消極的だったけど、バス停までついてきてくれるみたいなので乗ることにした

しきりに父と母がいない話と妹を養わないといけない話をする
3回目くらいで「マネーをくれないか」と言われた(あげた後にもう一回父と母がいない話をしてた)

嘘か本当かわからないが、むしろマネー以外の話をちゃんとしてくれるのは珍しい
今日の目標が「物乞いとちゃんと話す」だったのが出発直後に達成できてしまった
結果的にあげる気にはなった

タカを出そうとすると「日本円が欲しい」と言い出した
理由を聞いたがよくわからなかった
でも困った、手持ちの小銭入れをタカだけにするために、日本の小銭はゲストハウスに置いてある小銭入れに移している
あるのは、セキュリティーポーチの中に入っている札のみ
千円あげるか日本円は持ってないって嘘つくか

千円あげることにした
理由は好感が持てたから。以上。
これだけお金が必要な理由が語れるなら、彼にネット環境ともう少しの志さえあればpolcaでもなんでもやるだろうなぁ

結局共感というより同情なのだが、別に物乞いがpolcaみたいに「これします。お金ください」とはならないだろうから、そこは求めないことにした
それより、「マネー」だけ言ってお金もらえる状況を変える力として自分が存在するのはひとつだと思った

お金が必要な理由を語れるやつは千円ももらえる
お金が必要な理由を説明するために国語とか語学やって、政府がしっかりすれば生活保護受ける、何かやるためにもっと必要なやつはネット環境を整えて志を語ったり、銀行行って融資受けたり投資家回ったりする
そういう理想を掲げて、自己満足するルールにしようか

ひとりでやってもなにか状況が変わるわけではないけど、一回一回が大事な意思決定
自分は「お金をあげるから物乞いがなくならない。あげなければ何か別の職業につく」とはあまり思ってない。全体として減ってもミクロで見れば目の前の人が野垂れ死ぬだけかもしれない。第一その人が他の職業につけるならとっくについているだろうから、強者の理論だと思う。
でも際限なくあげるのはこの状況を維持する力にしかならないのも事実。

ファイナンスやってた経験から、基準は意思の表明であること、両極端な基準より微妙な基準の方が作るのは難しいが考えただけの価値はあることは、なんとなく身についてるのかも

にしても千円はやっぱりあげすぎた
キラメキスペシャル奢るくらいか
そういう意味でも忘れられない経験になった

ファダブユ君と写真を撮った
「送ってもらうケータイないんだ…」と言う
ケータイっていくらするのか聞いたら5000円くらいとのこと

ファダブユ君にバスでお金払うところまでついてきてもらった
6円くらいで乗れた
今思うと異常な安さ
まじなのか

目の前でケンカが勃発したりする車中
隣の髭がオレンジ色のおじいちゃんからどこ行くか聞かれたのでダッカ中央駅と言うと、なんか降ろされた
行き先違ったのかな

歩いてダッカ中央駅に向かう
歩道はあったりないけど通れたり完全になくなったりするので、行っては行き止まりで戻って歩道橋を渡るというのを繰り返す

途中で市場を通った
目の前の湖で取れたであろう魚がいっぱいあった
容赦ないハエの大群と腐臭は写真では伝わらない

喉が渇いたけど、冷たいペットボトルを売ってる屋台がなさすぎる
と思っていたところで地図上にショッピングモールが現れた

これは行くしかない

ショッピングモールの直前まで特に豊かな感じはしないのに、突如バカでかいショッピングモールが現れた

中に入ると9割くらい服屋さんで、飲み物が買える気配がない
エレベーター待ちの男の人にお水買いたいんやけどって言ったら、めっちゃ階離れてるのに案内してくれた
ミディアさん
バングラデシュ人優しい…

水買ったら目の前にフードコートが現れた
実はバングラ来てからなにも食べてない
インド料理屋さんが魅力的すぎてバングラ料理より先にインド料理食べることになった

揚げナンうますぎた

バングラデシュのマネキンはテンションが異常に高かった

ショッピングモール出ると、地図にノースサウス大学と書いててびっくりした
山口絵理子さんが突っぱねられた大学だ

向かう途中で散髪屋発見
人に聞く予定だったので手間が省けた
サービスめっちゃよかった

ノースサウス大学
谷口は警備員さんに中に電話して番号もらえって言われて突っぱねられたけど入りたいわけではなかったので写真だけ撮って去る

大満足の寄り道だったけど、とにかくダッカ中央駅に向かわなくては
さすがにリキシャ使うことにした
人生で初めてインスタライブ配信も兼ねた

なぜか使われなくなった線路を通り抜けしないといけなかった
当たり前のように駅の入り口と反対側に出てきて、使われている線路の上通って線路の外へ

ダッカ中央駅
思っていたよりなにもない気がした
なんか次の拠点としては物足りない
もっと南のボナニという街に行くことにした
電車では無理なので、どうしようかと思っていると、駅を出た瞬間タクシー(正確にはCNG)の運ちゃん軍団に囲まれた
値段交渉しよう!と思ったが、みんなの提示は1000タカ(千円くらい)
高すぎる!と思って半額くらいを提示したら笑わられた
物価の違いなのかなんなのか
800タカで手を打った人の車に乗る

この人だけCNGじゃなくてまさかのノーマルくるま
「おれはあいつらと違って道がどこでもわかる」とのこと
たしかに細かい指定を聞いてくれる

ボナニ到着
めっちゃ都会

地球の歩き方に載ってる宿に向かう
途中で物乞いキッズに遭遇

ダッカ中央駅で金銭感覚を破壊されて調子に乗ってたのか、さらっとあげてしまう
ところがさすが都会、物乞いキッズが大量に来て囲まれてしまった
いつかはなると思ってたけど…
大反省

探しているゲストハウスはそこまで大きくない建物で周りの建物と全く同じ見た目、しかも看板なし
地球の歩き方に載ってる位置にかなり正確に行っても見つからない
道行くバングラデシュ人みんなに声をかけて聞く
みんな住所で判断してるらしく、住所を頼りに正確な位置へ
でも求めている建物自体がなさそう

潰れたか…
と思っていると、ゲストハウスの名前を知ってるバングラデシュ人が登場
なんと地球の歩き方に書いてる住所が間違っていた

そこまでに道を聞いたバングラデシュ人みんなが少し後ろをついて来ている
はじめてのおつかい状態
ゲストハウスにつくと谷口サポーターズの1人が入ってきて窓口に何か文句を言っている
「看板くらい出せ」ってことかな
みんな優しいな
とりあえず明日からの宿は確保

もうそろそろ暗くなるのに、今の宿から10数キロも離れてしまった
バス停までCNGを使うことに
うまく撮れなかった
CNGは完全にケージにぶち込まれた状態

バスに乗る前に夕食
カレーばっかりなのは仕方ないけど、せっかくバングラに来たのにナンばっかり食べてるのは良くないかも
明日からのボナニは屋台の清潔さもいい感じなので、やっと食べ歩きする気になれそう
あっまいお菓子とか食べたい

少し辛めのチキンカレー
めっちゃうまい

「ナンの釜触ってみ?めっちゃ熱いで」という非常に暴力的なボケに付き合い、バスの値段とかをヒアリングしてバスに(実際は教えてもらったのより少し安かった)

超満員、しかも扉(あきっぱ)のすぐ前
なんとなくインスタライブした
ズボンがもう一本欲しかったので、宿より少し手前でバスを降りる

夜のリキシャ移動
疲れてるし、夜道怖い(特に犬に飛び出されるとか絶対嫌)なので安心

ズボンとベルトを購入
日本でほんの少しだけやった革細工を使ってベルトを切ったり穴を開けたりしてた
感動

ゲストハウスのメンバーが少し入れ替わってた
バングラ慣れしている女性に「金曜はボナニ行かないでね。テロとか怖いから」と言われた
えぇ…

ボナニも長くはなさそう
おやすみなさい

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