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「週刊プラグインレビュー」UnitedPlugins / FireSpacer

さて、今月2記事目であります。
ホームシアターと音の仕事がある程度できることを両立させるセッティングは何か・・・?を考えた結果、無駄にプロジェクタースクリーンが家に3つある諸石です笑

今回は、兎に角イントロプライスが安すぎるUnitedPluginsのFireSpacerについてレビューしていきたいと思います。

早速ですが、やっていきます!
プラグインレビュー!!

FireSpacerとは?

FireSpacerは、Spectral Ducking専用のプラグイン。
サイドチェーンをしないと使うことが出来ないという、なかなかいさぎよい仕様になっている。
そのため、サイドチェーンに対応していないDAW(それを使ったことないのでわからないんだが、CubasisとかGarageBandとかかな?)では使うことが出来ない。

しかもこのUI。見る人が見ればすぐにわかる。

FireSpacer


明らかにMspectralDynamicsの焼き直しである。
(UnitedPluginsはMeldaが技術協力をしている。というか代表者が同じである。)


MspectralDynamics

では何で、そんなものを今回オススメするか?というと・・・
「Spectralダッキング処理ぐらいのために、いちいち細かい設定なんざやってらんね~~~」という僕の本音があるから笑

何より、価格。
MspectralDynamicsはその名の通りSpectral系コンプレッサーとして出来ないことがない機能性を備えているが、昨今の円安も手伝って3万円を超える。

しかし、サイドチェーン運用しかしないのなら・・・
このFireSpacerはイントロプライスで2500円程度だ。

価格差、10倍。
そこにオススメする理由がある。
僕にとって、「安い」、「はやい」、「音がいい」はいつも正義だからだ。

そして何より・・こいつは歌録りにまんま使える可能性がある

↑PBでいつ終わるかわからないですが、とりあえずイントロセールやってます。

では、早速だがその機能面について見ていこう。

機能面


全体的な機能
FireSpacerはリアルタイムで動作して、サイドチェーン入力からオーディオ周波数を分析、インテリジェントフィルターを適応して、別のトラックからそれらの周波数を差し引く。
これによって、メインにしたい要素がミックスの中に独自のスペースを確保して明瞭さを担保してくれる。

・Amount
インサートをしている信号からどれぐらいサイドチェーン入力と衝突する周波数を削除するかを制御するノブ。通常50%が良いスタートポイントとのこと。
・MODE
利用するアルゴリズムを選択する。
それぞれがそれぞれ異なる音を鳴らすが、大別すると「Spectral」と「NoLatency」に分かれている。
Spectralはレイテンシーが必要で、より多くのCPUパワーが必要になる。
一方で、NoLatencyはミニマムフェイズフィルターを使用しているため、精度が低く、削除する必要のない周波数を削除する可能性がある。

MIN FREQ
処理が反応する最も低い周波数を設定する。
これより下の周波数は無視されるように出来ている。
例えば、ボーカルとボーカルが衝突をして、ギターのコンテンツがギターの音色を失ってしまったときや、静かすぎる場合は、ギターの基音が影響をうけないようにしながら高域を削っていくことが出来る。

・MAX FREQ
処理が反応する最も高い周波数を指定する。
これより上の周波数は無視されるようになっている。
例えば、ベースとキックの衝突を解決する場合、キックのビーターが当たった瞬間に全周波数限られる可能性があるため、キックをトリガーしてベースのピッチ感をつかむのが難しい場合がある。
そういったときにMAX FREQで例えば150Hzあたりに設定をしてあげると、ベースのピッチ感までは影響しないように設定し上げることが出来る。

・Release
減衰された周波数がサイドチェーン信号との衝突を辞めたときにどれだけ早く元のレベルに上げるか?を設定する。
値が高いほど透明度は低くなるが、より効果的に効くようにはなるとのこと。

・Precision
「Spectralモード」のときのみ有効。
サイドチェーン信号と衝突した周波数の正確さを設定する。
最大精度ではほぼ同じ周波数だけを狙い撃ちする。
この場合最もトランスペアレントな処理はできるが、効率は低くなる。
一方で、精度を下げていくと、お互いに離れている周波数も削除していく。

・M/Sスイッチ
デフォルトのLR(Monoも含む)ではなく、M/Sモードでダッキングを動作させる。

Gain IN
メインインプットのゲイン調整をする。
このインプットレベルは0dBに近いほうが良いとのことで、デジタル領域での話なので、0dBを超えることは問題ない。

Side Gain
サイドチェーンインプットのゲイン調整をする。
※M/SのSではないことに注意。
こちらも0dB付近で利用することが理想的であるらしい。
なお、ヘッドフォンボタンで、サイドチェーン信号が正しくルーティングされているかを聞くことができる。

・Gain OUT
アウトプットノブ。

アナライザについて

グレーのラインがトラックのインプット信号。
赤のラインがサイドチェーンのインプット信号。
そして、虹色のラインが最終的なアウトプットされている信号とのこと。

その他、A/B/Redoなどがある。



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