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ポケモンLegends:ヒスイ地方考察

お疲れです。 最近過去の自分の考察を見て赤面している蚊マグロです。

さて、今回は先のPVで判明した事実を元に「ポケモンLegendsアルセウス」の冒険の地、「ヒスイ地方」の考察をしていこうと思います。

ヒスイとシンオウ

今回のPVで、ヒスイ地方が後のシンオウ地方であることが明らかになりました。

皆さん絶対疑問に思ったはずです。「何故わざわざ名前を変えるのか?」と

メタ的な理由としては「リージョンフォームを出したいけどシンオウの姿をしては出せないから、地方の名前だけを変えて〝シンオウにいるけど〟〝シンオウの姿ではない〟リージョンフォームを出すため」だと推測できます。

ではストーリーの上で何故名前が変わったのでしょうか?

今回は現実の北海道とリンクさせて考えていきます。

北海道成立

北海道は、もともと「蝦夷地」と呼ばれていました。

江戸時代、周辺諸国から蝦夷地の利権を守るため、幕府が本格的な調査に乗り出します。

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そして、1869年、探検家の松浦武四郎の提案した「北加伊」を「北海」変更した「北海道」と呼称するようになりました。

この時点で 蝦夷地→北海道です(地、道には「地方」のようなニュアンスがあるため、名前においてあまり重要な役割をしていなかったので、意味上は蝦夷→北海)

ところで、皆さんは北海道の名前の由来をご存知でしょうか?
北海道の由来は「北加伊」これは「北の加伊」ということです。
では加伊とは一体なんなのでしょうか?

「加伊」とはただの当て字のようなもので、コレ自体に意味はありません。
加伊とは、アイヌ語の「カイ」のことです。
「カイ」はアイヌ語で「この地に生まれたもの」や「アイヌの国」という意味です。

つまり、北海道はもともと「蝦夷地」ではなく、「カイ」
北海道は、長らく「蝦夷地」と呼称されていましたが、元々は「カイ」だったのです。

そもそも蝦夷地というのは本州の和人が勝手につけた名前で、アイヌ民族はそのような言葉を使っていません。

このことから、カイ→蝦夷→北海 と名前が変わっていることがわかります。

ではポケモンの世界ではどうでしょうか?

PVから、ヒスイ→シンオウであることは確定しています。

先程の「カイ→蝦夷→北海」と照らし合わせると「ヒスイ→シンオウ」の前には「シンオウ」もしくはそれの語源になるようなものがあったと推測できます。

ここでシンオウ神話の一説を紹介します

昔 シンオウができた時
ポケモンと人は
お互いに物を送り
物を送られ支えあっていた
そこで あるポケモンは
いつも人を助けてやるため
人の前に現れるよう
ほかのポケモンに話した
それからだ
人が草むらに入ると
ポケモンが飛び出すようになったのは

この神話には「シンオウ」という言葉が使われています。

この「シンオウ」が「シンオウ地方」の「シンオウ」と同じ意味かはわかりませんが、少なくとも「シンオウ」という言葉はヒスイ地方成立以前からあったと考えられます(シンオウ神話がレジェンズの後に作られたとすればこの仮説は成り立ちませんが、その可能性は様々な要因から低いと考えられる。)

このことから「ヒスイ地方が元々シンオウであった」という考察が可能です。

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元々「シンオウ」と呼ばれる土地があり、「何か」があって「ヒスイ地方」となり、その後「シンオウ地方」になったというのが私の考えです。

ではその「何か」とはなんでしょうか?


「何か」とは

「ギンガ団がヒスイの名をつけた」という前提のもと、一つの仮説を考えました。

それは「シンオウ呼び禁止説」です。

この説は、旧ギンガ団が現実の蝦夷地調査団や開拓使をモチーフとしているという前提のもとの説です。

旧ギンガ団がヒスイ(蝦夷地)の調査をしていることは確定事項ですが、実は後にできた「開拓使」とも共通点が多いです。

北海道(ヒスイ)の開拓、調査をしている点や、様々な国(地方)の人間が関わっている点です。

こちらは公式サイトのギンガ団の説明文の一部です。

ヒスイ地方を調査するためにやってきた、さまざまな地方出身の人々が活動している組織が「ギンガ団」だ。

開拓使も、日本の近代化のためにやってきた「御雇い外国人」を招き、政策の助言と技術の伝習を行わせました。

クラーク博士やホレース・ケプロンなどが有名ですね。

このように、旧ギンガ団は北海道開拓使もモチーフにしているのではないかと考えています。

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話を戻します。

何故ギンガ団が「シンオウ」を禁止したのか。 

実は開拓使も同じようなことをしていたのです。

開拓使、厳密にいえば親玉の「明治政府」が行った政策に「アイヌ同化政策」というものがあります。

この政策の目的は、アイヌ民族を和人(本州の人間)と同化させること。

「同化」とは具体的に何かと言うと「文化を奪うこと」です。

アイヌに伝わる儀式を禁止にし、強制的に日本語の名前を付けさせ、土地を奪い、公共の場でのアイヌ語の使用を禁止しました。

そもそも「蝦夷」とは元々「朝廷の敵」を表す言葉です。 当時の日本には先住民族に対する差別がまだ残っており、それが国家ぐるみで行うほど当たり前だったのです。

当時の日本は天皇の国、アイヌ民族が信仰しているのは「天皇」ではなく「カムイ」でした。

当時はロシアなども北海道の利権を狙っていたので、アイヌに「カムイ」を捨てさせ、日本として完全に併合するのが目的でした。

ではギンガ団はどうでしょうか

PVから、ヒスイ地方にシンオウ神話に関連する遺跡が残っていることは確定的です。 この地には神がいました。

今回の主人公の目的は「図鑑の完成」です。

ギンガ団の目的は調査とされています。

しかし調査一体何のための調査なのでしょうか?

もし、ギンガ団の調査の目的が、開拓使のように「シンオウ(ヒスイ)の支配」だとしたら……

その地に伝わる「神」や「神話」の存在は邪魔なはずです。

シンオウ神話の一節を紹介します。

人と結婚したポケモンがいた
ポケモンと結婚した人がいた
昔は人もポケモンも
おなじだったから普通の事だった

このように「ポケモンと人間が共同体」して、かつてのシンオウには存在していたことがわかります。

ラベン「ポケモンは恐ろしい生き物です」

このセリフからわかる通り、ヒスイにおいてポケモンと人間の絆のようなものは見受けられません。

確かに野生のポケモンは恐ろしいですが、ここまで以上にポケモンを恐るのは不自然です。

PVでポケモンが凶暴化する現象を見ることができるので、これが原因とも考えられますが……それにしてもやはり不自然です。

恐怖というよりかは敵対に近いです。

これらのことから、シンオウの地に訪れたギンガ団は、この地を支配するために、神を捨てさせ、言葉を奪い、新たに「ヒスイ」という名をつけた……と推測できます。

現状集落がコトブキ村しか見受けられないのも、まだ完全に人の移住が終わってないからではないでしょうか。

以上が第一の説になります。

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追記:この考察はあくまで一個人の考察であることをご了承ください
また、ヒスイ地方という名前にした理由についてメタ的な考察をすると「シンオウ地方にリージョンフォームのポケモンを出したかった」と言うことが伺えます。

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