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JICA東京で開催された教師海外研修2023東京都報告会に参加してみた

今日2月25日(日)は寒い寒い中、代々木上原から歩いて10分ちょいのJICAの施設にて、報告会兼研修会に参加してきました。

どっかのJICAと違って入り口はシンプル

JICAとは?(ざっくり)

  • 正式名称は独立行政法人国際協力機構

  • ODAの実施機関として国際協力活動を展開

  • 「信頼で世界を繋ぐ」

  • より良い世界のために、途上国での国際供養力の経験を通じてその知見を人々に役立つ形で伝え、感じ、考えることで日本の教育活動に貢献する。

教師海外研修とは?

  • 1965年に始まった研修で、もともとは日経移住地に高校教員を送ることから始まった

  • 目的は2つ

    • ①継続的に国際理解教育を行う

    • ②参加者だけでなく、その参加者によって各地域で教員関係者の国際理解教育の理解促進を図る

  • 研修は派遣前研修→海外研修→派遣後研修→2学期に授業実践→県別報告会(今日はここ)

  • 研修中は学校や保健衛生関係施設など多様な場所を訪ねる。

  • 帰国後に行う実践は「すごかったよ!」とかではなく、子供達に何を学んでほしいのか、ということをたくさん考えていかないといけない

授業実践共有

6人の先生(東京都の先生はこの6人ってこと)が授業実践の報告や教師海外研修の学びや思いを共有してくれた。ゴミの山のこと、ストリートチルドレンのこと、コミュニティースクールの難しさ。教育という考え方の欠乏。人権?豊かさ?日本の学校で目の前にいる生徒たちの様子、変化、言動。実践した授業に対する評価と展望。自分のprofessionに対してしっかり対峙してるって思って、すごい。

ところでこの研修報告は各県ごとに行われているってことに途中で気づいて、千葉県は?って思ったら残念なことに3日前の祝日に開催されてた。いけばよかった、寒くて1日家にいた。しかもAPUの先生だったサイモンが基調講演みたいなことをやってて、、、ざんねーん。

国際理解教育を国際理解の文脈だけにとどめず、自分の教科で落とし込んでみようとする試みがたくさんあって、自分は英語の授業の横並び(同じ教科を他の先生と一緒に教えている場合の授業内容などをあわせていくこと)から困難を感じちゃったな、だから課外活動や総合学習の時間にって思ってちゃってた。ま、今の勤務校はマンモス校的にクラス数があるからそれも原因の一つだとは思った。と、環境要因に原因を求めてみたり。

ワークショップへの参加

午後には2つのワークショップに参加。1つ目は国連UNHCR協会による難民について考えるワークショップ、2つ目は和洋九段女子中高の中学3年生によるSDGsすごろく。UNHCRのことを最近ちょっと考えることが増えたからこれは参加してみようと思ったのだが、実は一番期待していたのは2つ目のSDGsすごろく。水野先生と3年くらい前に話をしていたすごろくだけど、結局できなくてすっかり頭の中から消えてしまっていた、、、でもここでついになんと体験できる!今日ここに来たのは、このすごろくに参加するためと言っても過言ではないくらい、楽しみにしていた。

実際に参加してみると、楽しかった!SDGsについてをどこまで理解できるかは正直わからないけど、そこをゲームの中心にしているわけではないと思った。出た目によって自分の意思とは別の力によって起きることが自分の持つお金やゴールの達成に関わるということが問題の自分ごと化を助けているのかもしれない。ファシリも上手で、下手な大人の何倍も場づくりが上手。

佐藤先生からの総括

最後にプログラムのモデレーターであられる東京都市大学の佐藤先生からプログラムの総括。この研修は、他地域・他校種の教員による1年間のプログラムであり、かつびっくり体験で終わらない日々の教育実践への内在化を大切にしていること、また帰国後に継続して行われる経験教員・同僚教職員・地域実践者とのネットワーキングがプログラムをさらに面白くしているんだ、とあって、すごく素敵な考え方だなーと思い、かつ母校であるAPUの混ぜる教育やアラムナイの大切さに通じるものがあるなって感じた。

ESDの4つのものの捉え方である統合的レンズ(つながり・かかわり)、変容的レンズ(変わる・帰る)、文脈的レンズ(ひろがり・ふかまり)、批判的レンズ(見直し・捉え直し)によって、凝り固まった固定観念などを壊して刷新(innovation)に向かっていく。これがチームグループでやっていくからこそ相乗効果・化学反応が生まれていくんだ、という話も面白かった。

今日の6人の実践報告に対して客観的な評価をスライド付きで何分も話している。この先生、めちゃめちゃプレゼンの内容を見てくれていて、良かったところを中心になぜそれが良かったのかということを感情的ではなくむしろ学問的に話しているのがすごい。

まとめ

ESDってことばにたくさん勇気をもらって、背中を押してもらったのが2015年。もう9年もたっちゃったよ!びっくりだ。

水野修先生、話すのまとめるのすごい。八星さんのファシリ、軽快で明朗で懐かしかった。2人とまたcatch upできて良かった。しかし寒い!

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