ひとりのほうがさみしくない

誰かといるよりひとりでいる方がさみしくない、ということを実感として知った。身体の底がすかすかして、どうしようもない不安感があったのに、全部なくなった。

帰ってきた直後からなんとなくそんな気がしていたけど、疲れ切って空っぽになったからさみしさを感じないのか、傷だらけになった反動の強がりでそう思い込もうとしているのか、判断がつかなかった。さみしくないんだ!と結論を出すのは保留にして、自分の状態を観察していた。

働きはじめて毎日当たり前の生活は送りつつも、今年の夏あたりまでは、まだ前の暮らしや前の会社にいたころの考え方を引きずっているなあと思うことも多かった。

私まだ回復してないんだなあ、もうちょっとゆっくりしてよう。そういう感じで無理しない、いやなことしない、好きな人にしか会わない。

最近、なんかもう大丈夫という感触があって、結局やっぱりさみしくない。

期待をしないようにしようとしても、目の前に相手がいるとそれを捨てきることは難しい。何度話し合っても通じなくて、うまくいかなくて、わかってほしくて、うん、多分わかってほしかった。全部じゃなくても少しだけでも。その期待がなくなったことが大きいのかもしれない。

どこにいったんだろう。私のさみしさ。