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毛替えのタイミングっていつ??

“弓の毛替えってどれくらいの頻度でやれば良いんだろう?”

“毛替えっていつすればいいの?”

そんな風に疑問に思ったことはありませんか?


 実際よく判りませんよね。先生に言われたらすれば良いのかな、とか、発表会や演奏会の前にするのが良いんじゃないかと考えてみたり。車のオイル交換や家電のフィルター掃除時期のように、毛替えのタイミングも知りたいPlayerさんは多いんじゃないでしょうか。

趣味で演奏を楽しんでいる方でも、実際は最低でも年に1回はしておいた方が良いと私は考えています。「年複数回は」という職人さんもいるでしょうし、「私がしなさいと言うまでやらなくてもいい」とおっしゃる某有名職人さんもいます。もちろんどちらも正解だと思います。私の見解は下記の理由により年1回、ということで。

では、順をおって書いていこうと思います。




と、思いましたが、ちょっと長くなりそうなので次回以降に。だいたい3つくらい理由があるのですが、とりあえずタイミングが知りたいという方がほとんどだと思うので、見た目で分かる毛替えのタイミングを今回は紹介してnoteを閉じたいと思います。決して時間がないわけではない……です。汗


 先ずは、毛の色が全体的に黄ばんできたり、弓元(右指が触れる辺り)が黒ずんできたら替えどきです。次に毛の量が明らかに減ってきた(特に指板側)場合も毛替えのタイミングですね。あとは数年振りに弾いてみよっかなぁ~など、数年レベルで毛替えを行なっていない場合です。

上記の3点は当てはまらないけれど、毛を最後まで緩めたときに毛束がだらんと伸びきっているように見える場合は、毛替えを是非ともおこなって欲しいところです。スクリューを回して毛を緩めていくと毛箱(フロッグ)が革巻きに近づいていくはずです。フロッグが革巻きに触れる辺りが、“最後まで緩めたとき”で、それ以上緩めるとフロッグが弓から外れてしまいますのでご注意を。最後まで緩めずとも、毛束がだらんとしている場合は言わずもがなですね。


 と、そんな訳で、今回は簡単ではありましたが毛替えのタイミングについて書いてみました。上記に当てはまる場合は、お近くの楽器店や工房に問い合わせてみてくださいね~。


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