F字孔の個性について

弦楽器職人が弦楽器のことを話すポッドキャスト番組「アサヒの音ノート」を始めて50回目の配信を迎えることが出来ました。いつも聴いてくれている皆さんありがとうございます。

それを記念して、という訳ではありませんが、弦楽器にちなんだ商品を作ってみました。そのアイテム第1号はF字孔。
ヴァイオリンの象徴的なモチーフともいえるF字孔をデザインした、その名もF-holesという商品です。SUZURIというサイトで購入いただけますので覗いてみてください。ズッキュン("いいね"みたいなやつ)だけでもしてくれると嬉しいです。会員登録せずともズッキュンはできるので。

F-holes ( Stradamatinerius )のオリジナルアイテム通販 ∞ SUZURI（スズリ）

今回デザインしたF字孔は、3大ヴァイオリン製作家のアマティとストラディヴァリとガルネリです。それぞれのF字孔ってこんなにも表情が違うんだ！ということが分かると、ヴァイオリンを弾けなくても、見るのが楽しくなるのではないかと思います。そんな願いも込めてF-holesを作ってみました。

F字孔は同じ作者でも少しづつ形が違うので、いくつかの楽器を平均化して、それぞれの特徴が出るようオリジナルでデザインしました。ただ単にトレースすると色々問題ありそうですし。あと、アマティとガルネリ(ストラディヴァリも息子がいますが)はファミリーなので、ニコロなのかアンドレア・アマティなのかなど、抽出するf字孔のモデルには悩んだりしました。
ガルネリもデルジェスの他にもジュゼッペやピエトロなどがいますが、ここはとりあえずデルジェスをメインに。
こんなところにも、ヴァイオリンの深い沼がぽっかりと口を広げて待っているのです。F字孔だけでご飯が何杯も食べられるようになったら、もう立派なヴァイオリンヲタだと思いますよ。

最後に、それぞれの特徴を少し書いておこうと思います。
・アマティは全体的にカワイイ
・ストラディヴァリはやっぱり優等生
・ガルネリはあまのじゃく
こんな感じでいいと思います。

f字孔を見分けるポイントは、、、これは私自身の日本語と説明能力を上げるため、ポッドキャスト内でまず話してみようかなと思います。いつになるやらですが、首を長くしてお待ちください。

そんな訳で、F字孔デザインの商品をよろしくお願いします。