自己紹介(2022年3月版)

最近NOTEを使って発信することが増えてきたので、このエントリでは私の自己紹介を書いていきたいと思います(2022年3月時点)。
キャリアも働き方も少しイレギュラーなので、人から「どんな仕事してるの?」とか「何者なの?」と言われる事が多く、多少なりと参考になるようにこれまでをまとめて書いてみました。

ライフテーマは「Cultivate Diversity:多様性を飼う」

小学校の頃から興味の湧いたことに飛びついてしまう、いわゆる「多動」な子どもでした。当然のように小学校を通じて通信簿の「おちついて行動する」の欄はほぼ「努力を要する」でした。
一方で興味関心を持ったらひたすらやり続けるという側面もあり、小中校を通じて授業が始まっているのに、遊びや趣味に没頭しすぎて気づかないという事がかなりありました。

この傾向が端的に表れているのが趣味の読書で、その時その時で興味を持ったテーマを読み散らすので、自宅の書庫に並ぶ書籍のジャンルは経済学・文学・美術・物理学・生物学など、多岐にわたっています。
その中でもハマったテーマはとことん読みつくします。例えば、横山光輝『三国志』がきっかけで、小学校卒業までに正史まで読み込んでいましたし、中学校時代は日本の歴史小説にはまり、特に司馬遼太郎と池波正太郎両氏の作品は全て読破。個人的には歴史というマクロな視点から個人へと解像度を上げていく司馬作品よりも、ミクロな個人の営みから物語を組み上げていく池波作品の方が好みです。このテーマで話すと時間がいくらあっても足りないので、またの機会にします(笑)

大学の生協で買い物をする学生にひたすらついていってデータを取っていたら
店員さんに警察を呼ばれかけたのは今となっては良き思い出です。

大学では商学部に進学して、消費者の「衝動買い」について研究していました。ただ、文系目線でのアプローチで非合理な意思決定プロセスを取り扱う事の限界を感じ、大学卒業後は理系の大学院に進みました。
大学院では複雑系科学という学際的な領域で、脳科学や行動科学といった切り口から消費者の無意識や非論理的な行動がどのように生じるのかを研究していました。ちなみに、大学院入学直後、研究活動に挫折しかけて半年ほど自宅から出られないひきこもり状態を経験していますが、その話はまた別の機会に!(紙面の関係上、またの機会が多くてすみません笑)

社会人になってからは、10年ほどコンサルタント/リサーチャーとして公共・民間領域の新規事業開発や調査研究・実行支援といった幅広いテーマのプロジェクトに携わった後、現在はNPOとベンチャーキャピタル(VC)のパートナー、自分の会社の3つの立場で仕事をしています。

仕事以外では、大学院で論文を書き終えてから一人で世界一周旅行をしたり、様々な知識を広めていくために世界各地で開催されている「TED Conference」の企画・実行メンバーとして参加したりしていました。

ここまで紹介してきた活動に通底する自分の姿勢を、私は「多様性を飼う(Cultivate Diversity)」と表現しています。
総じて仕事でもプライベートでも、ひとつの対象・ひとつの観点ではなく、複数の対象・複数の観点を持つことで、自分自身や自分が関わる場に多様性を持たせることにこだわりがあります。

そして、多様な情報が相互作用する中で、新しい情報が生み出されるのを目の当たりにする瞬間に立ち会うと、何よりも心がワクワクします。

ちなみに趣味の一つに「美味しい日本酒探し」があります。
好きが昂じて日本ソムリエ協会のSake Diploma資格を持っています。


「包含」と「個別化」という資質

多様性を飼うのが私の基本姿勢ですが、その姿勢を維持するための特徴的な資質が「包含」と「個別化」というものです。
この資質は、Gallup社のストレングスファインダーという才能診断ツールで導き出される個人の性質のようなものです。私が持つ資質の中でも、特に色濃く発揮されている資質のトップ5のうちの2つがこの包含と個別化です。

ちなみに、それぞれの資質をGallup社のウェブサイトから引用するとこのような内容です。

「包含」の資質が高い人は、相手を受け入れることができます。人の輪から外れている人に注意を払い、そのような人を輪に入れようと努力します。

https://www.gallup.com/cliftonstrengths/ja/253442/%E5%8C%85%E5%90%AB-%E8%B3%87%E8%B3%AA.aspx

「個別化」の資質が高い人は、一人ひとりが持つユニークな個性に興味をひかれます。異なるタイプの人たちの集団をまとめ、生産性の高いチームを作ることに長けています。

https://www.gallup.com/cliftonstrengths/ja/253445/%E5%80%8B%E5%88%A5%E5%8C%96-%E8%B3%87%E8%B3%AA.aspx

パッと読むと、同じような意味内容に読めます。
確かに、包含も個別化も全ての人に価値があることを認める考え方ですが、前者は「人は皆、同じである」という前提に立っている一方、後者は「人は一人ひとり、皆違う」という前提に立ちます。つまり、対象に価値を見出す観点が真逆なのです。
統計的にもこの資質がペアになる事は少ないらしいのですが、私は対象のとがった特徴を発見するのが昔からなぜか得意で、同時にそういった特徴ある人や情報が集まってくる状態を創るのがとにかく好きなのです。

人であれ、情報であれ、個々の特徴が保持されつつ、一つの場の中でいきいきと躍動する。情報同士が相互作用する中で新しい価値が生まれてくる過程を、私は大学院で複雑系の研究をしながら、TEDのパーティを運営しながら楽しんできました。

能力の輪「Detection(検出)」

個別化と包含という私の性格を特徴づける資質は、言い換えると、個性を見出し、それを周囲の世界と融和させるという性格とも言えます。そして、この性格には、私が持っている才能が色濃く関わっています。

才能とは、いわゆる能力の輪(他者を圧倒する強み・天才性)と呼ばれるものです。
自分の向き不向きの領域を明確にして(能力の輪をつくる)、その内側に留まる事が成功するためには大事という考え方です。

例えばマイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツ氏なら若いころに出会ったプログラミングですし、世界的な投資家のウォーレン・バフェット氏は12歳の時に始めてもらったお小遣いで株を買ってからずっと投資に夢中になっています。自分の才能のある分野で何千時間も費やしたからこそ成功できるということです。

ちなみに、私の才能は「Detection」です。
日本語でいうと「検出」という意味です。私を取り巻く情報の海の中から、対象の特徴を瞬時にピックアップして、他の情報との違いを指摘するというものです。

Detectionの才能はいろいろな状況で発揮されます。
例えば、東京・新宿駅の改札に向かって押し寄せてくる数百人の乗客の中から、自分が探している人をめちゃくちゃ早く発見できます。
他にも相手の性格やキャラクターを把握したり、会議やワークショップの場の議論の要点や流れを取り出すことも、苦も無くやれてしまいます。

JR新宿駅の南口改札

ちなみに、このDetectionという才能と、生来の多動という性質が組み合わさると、移ろいゆく興味関心領域それぞれの特徴を抽出していくことになり、結果的に自分の中に多様性が担保されていくことになります。

また、このDetectionという能力は、組織のミッション体系の策定(組織の諸活動の中から大きな方向性を見出す)や、新規事業のチームアップ(メンバーの特徴を検出して適材適所に配置)、人材採用や育成など、組織形成に関わる活動との相性が抜群です。
自分の才能が明らかになってからは、自分の才能が発揮される仕事を引き受ける事が増え、そうではない仕事は自分よりも得意なメンバーに担当してもらうことで仕事の出力が大きく高まっています。

ひきこもりから起業家の支援まで引き受ける伴走支援者として

冒頭でも少し触れましたが、私は現在、若年複数の組織で仕事をしています。
まず、若年無業やひきこもり状態にある若者の社会参加を支援する認定NPO育て上げネットのパートナーという立場があります。

育て上げネットでは、若者を支援するための様々なプロジェクトマネジメントや新規事業の企画、調査研究などに携わっています。最近は、若者支援領域では国内最大級の助成スキームの運用責任者として、日々全国の支援団体とやり取りをしています。

2つ目の立場は、若い起業家の育成支援を手掛けるベンチャーキャピタルGOB Incubation Partners(GOB)のパートナーとしての立場です。

GOBでは、同社の支援を受けている起業家のメンタリングや、様々なコンサルティング案件のプロジェクト推進などを担っています。
最近の活動でいうと、神奈川県と連携して、同県で起業に挑戦する起業家を支援する「かながわスタートアップアクセラレーションプログラム(通称KSAP)」の運営メンバー兼メンターとして、社会課題解決に取り組む起業家を支援しています。

3つ目の立場は、自分がやっている合同会社Co-Work-Aの代表という立場です。前職時代から関わってきた若者支援に関する政策調査や、企業・自治体・NPOに対するコンサルティングを行っています。特に全国の100を超える自治体の若者支援施策に関わり、計画策定や実行支援、講演やファシリテーションなどの形で様々な地域に伺うことが多いです。

このように、私には異なる複数の所属がありますが、共通のテーマは「成長支援」です。
若者と一口でいっても色々な状態の人がいますし、そういった若者に対する社会の関わり方も多層的です。どれか一つの立場を採用するのではなく、私が関わりたいと思ったどの領域にも関わりを持ち、それぞれの関わり合いの中から見出される共通性を見出したい、異なる領域の情報が相互作用することでそれまでになかった価値・ブレークスルーを生み出したいと思っています。

多様性の高い場を提供することで、人や組織の成長を後押しする

Detectionという才能をベースに、多動的に世界のいろいろな特徴をピックアップして、ある時はリアルな物理空間の中に、またある時は自分の心の中に、多様な情報が集まる場を生み出す。

自分がこれまでやってきた活動を最大公約数的にまとめると、このように言えると思います。

多様な情報が集まる場では、必ず変化が生じます。
変化は様々な形を取りますが、例えば知識の新結合が起こればイノベーションと呼ばれ、人が出会えば友人関係が醸成され、個人の中で異なる情報が結び付けばそれは新しい気づきであり、中でもポジティブな変化は成長と呼ばれます。

つまり、社会、人間関係、個人、どのレイヤーを切り出しても、多様な世界に身を置く限り変化とは無縁ではいられないということです。普遍性は不変性の逆に宿る。そしてそれは、社会も人間関係も個人も、多様な環境に身を置けば変わり続けられるという事でもあります。

私は多様な場を創る、あるいは私自身の多様性を高めて他者に関わることで、次のステップに進みたいと思っている人や組織が、変化のきっかけを提供し、成長という名の変化を支援していきたいと考えています。

しかし、変化とは予測可能な現状からの逸脱であり、多くの人にとってはプレッシャーや不安な気持ちを感じる行為でもあります。
そういう時に、相手を未来に押し出せるような存在でありたいと思っています。

コーチングを依頼したい方へ

最後に、私自身はNPO、VCのパートナーとして、またコンサルタントとして活動していますが、次の一歩に踏み出したい個人の方々へコーチングを通じたサポートを行っています。

特に社会課題の解決に取り組んでいる起業家やNPOなどの非営利組織のリーダーの方、自分のスキルや素養を磨いて社会に価値を提供していきたいと思っている個人事業主の方やフリーランスの方、転職や起業を目指すビジネスパーソンの方、自分の表現世界を存分に発揮していきたい芸術家や音楽家を対象とさせていただきます。

コーチングご希望の方は、プロフィールに記載しているTwitterからDMをお送りいただければと思います。

自分と世界の多様さと才能に触れ、未来への一歩を力強く踏み出していきましょう!

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