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ウサギがカメに負けた本当の理由


今年の正月に実家に帰ったときの話。

私のおじいちゃんは田舎のとある小さな企業の経営者を務めていたことがあります。

基本的にはとにかく優しい人で、今まで孫である私にそんな改まった話をしたことはなかったのですが、社会人として働きだしたことを嬉しく思ってか、心配に思ってか、いろんな話を聞かせてもらいました。


その中で特に印象に残った話があります。


「ウサギとカメの話はどんな内容の話だった?」


誰もが知る内容です。
そんな深く考える必要もないと思いました。

「足の速いウサギと足の遅いカメがいて、競争をすることになった。足の速いウサギがどんどん先に進んでいって途中まで勝っていたけど、まだカメは来ないから余裕だと思って休んで寝ていたら、その間にゆっくりと休まずに進み続けたカメがウサギを追い抜いて最後は先にゴールした話だよね。」


「そこから得られる教訓はなんだと思う?」


能力は劣っていても、努力をし続ければ能力のある人を追い越すことができるとかそんなのじゃないの」


「それもひとつの解釈としてある。だけどもう一つここで見落としてはいけないポイントがある」
とおじいちゃんはもう一つ別の回答を僕に教えてくれたのです。




答えは、

カメとウサギで「見ている先が違った」ということ。

ウサギはなにを見ていたかというと、
競争相手であるカメを見ていた

だから、のろのろと進んで全然追いついてこないカメに油断して「まだ大丈夫だ」と思ってさぼってしまったのです。


その一方でカメはなにを見ていたか。
ただただゴールだけを見ていたのです

ウサギがどんどん先を進むからといって特に焦るわけでもなく、
ウサギが寝たからといって自分も休むわけでもなく、
ただただゴールを見て一歩一歩確実に進んでいくことができたんですね。


ここからもっと普遍的な言い換えをすると

ウサギは他人を基準に生きているのに対して
カメは自分の目標を基準に生きている

ということになります。



いかがでしょうか。

ただのウサギとカメの話だと思っていたら、ハッとさせられる部分はないでしょうか?

僕もおじいちゃんから聞いたときにはその本質的な部分をはじめて知って驚いたことを覚えています。

この話って人生だとか生き方に直結してるんですよね。


受験、就職活動、出世競争、SNS社会などなど
あらゆる場面で私たちの周りには「他者」が存在します。


そのような中でも、他人を基準にするのではなくて、自分のゴールや目標をしっかりと定めて、そこを見据えてマイペースで進めばいいんだ。他人を見て焦るでもなく、足を緩めるでもなく。


カメはそのことを私たちに教えてくれるのです。



皆さんはカメのようにきちんと自分のゴールに向かって歩めていますか?

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