シェア
マスクトピア
2014年7月9日 23:56
心が壊れた夜には甘い砂糖菓子をたべて満ちてくる潮におぼれる飽和した呵責を中和するために街の背骨の上に赤い月が浮かんで海面を引っ張ると臓器の底の湿った井戸に昏い水が満ちる産道を通って脚のあいだに広がる海にいとけない言葉たちが放たれて波間にただよう無音のままで潮の濃度と釣り合うだけの甘さに浸って喉の奥へと叫びを押し戻すこの残酷な世界に留まり続けるために