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20160525

去年の5月、親友が突然死んでしまった。
その知らせを聞いたときはまるで冗談に聞こえた。
とりあえず会いに行こう。
その週の休みに会いに行った。
もう動いていなかった。

いっぱい遊んだ。
サッカーチームに誘ってくれたのもあいつで、特にそれからは昼休み毎日校庭で遊ぶのも、帰り道も、サッカーの練習も試合も、帰りのバスも、合宿先の部屋も風呂も、いつも一緒だった。
今思えば小・中学生時代の思い出はほとんどそいつとの思い出だった。

二人しか知らない思い出話は二人でしかできなくて、あの話もあの話も今はもう誰ともできない。
過去が消えていってしまうようで、空しい。
自分を半分失ったような気がした。

「野人」だなんて言われて誰よりもタフだった。
足も速くて後ろをよく追いかけた。
あっという間にゴールまで走っていって、簡単にシュートを決めた。
俺はあんなに上手くはできなかった。
俺の偏屈で嫌ってしまった時期もあったのに、逆は一度たりともなかった。

あいつが亡くなる3ヶ月前。
本当は会う機会があったのに、俺はなんとなく行かなかった。
古い友達にあまり会わないようにしてた。

いつでも会える。それが会える最後のチャンスだった。

こんなにも誰かの死が自分の大切な何かを削り取っていってしまうことは、
今までなかった。

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