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【結果】バズる漫画を描いて本当にバズるのか!?

どうも、twitterを彷徨う者、きたむらましゅうです。

出没注意


こちらの記事は前回の記事【挑戦】バズる漫画を描いて本当にバズるのか!?の挑戦結果の記事になります。まだご覧いただいていない方は是非お読みください。


読むのがめんどくさい方向けにザックリ説明しますと、

twitterで一年半ぐらい漫画描いてきてどういう漫画がバズるかがなんとなくわかった!と宣う漫画家がじゃあ予告バズをして漫画を投稿してバズるのか?ということに挑戦した企画です。

①季節ネタ、②ラブコメ、③ゲームという小道具という三つの武器(コンセプト)を使い、これはバズると鼻息荒く描いたtwitter漫画ですが、果たしてどうなったのでしょうか⁉

3月6日正午投稿~3月9日終日時点で計測としていましたので、経過とともにいいねRTが変化していくのを見ていきましょう!


また、本記事は僕が以前書いたtwitter漫画におけるいいねとRTの比率でみる反応の独自解釈を下敷きに書いています。逐次かみ砕いて書こうと思いますが、気になる方はぜひこちらもご覧いただければと思います。



3月6日


さぁ意気揚々と予約投稿しておいた漫画がネットの海に放たれました!!

最初のセルフRTの時点(13:46

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RT788、いいね4488!!

この数字ははっきり申し上げると…、あまり芳しくない!!

以前twitter漫画のいいねRTの比率のお話に関する記事を書いたのですが、

RT:いいねが1:5.6という比率は、単発ネタの比率としては理想とかなりかけ離れています。前情報が要らず誰しも入りやすいように作った単発ネタの比率は1:4に近い方が理想的なのですが、これは1:5を超え1:6に近いのです。

当初の想定を外し、全然共感を得られていないのでは…いきなり出鼻をくじかれてしまいました。

いやしかし!まだまだ上げてまもないのでこれからどうなるか分かりません!!


二時間後二度目のRT(15:24)

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RT1203、いいね7063

その比率…1:5.8!!

より青銅比に寄っております。アップから3時間でこれは…

いやいやまだ分かりません!!


三度目のRT(16:36)

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RT1506、いいね9090

その比率1:6…完全に青銅比となる。このあたりから諦めムードになる。何が原因かも薄々理解し始める。



気づいたらいいねは10000を超える(17:47)

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RT1807、いいね11000

10000を超えるといいねがk単位になります。

なにを思ったのか

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他作品の宣伝を入れてみる。(普段は同作者でも作品横断は悪手なのでしないところをやったあたり精神状態が不安定になっていた模様)



そろそろ金曜日の夕方でtwitter上に人が来る時間帯(18:32)

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依然としてこの比率。

共感を思ったより得られていない現実を受け入れ始めました。

面白いと思ったのが、いつも以上に引用RT(一言ツイートを添えて自身のTL上に引用の形でツイートすること)が多いこと。その内容と推測されるユーザーは「こんなことあるわけないだろ!」といった怨嗟と「こうなれるように頑張ろう…」「頑張ったら俺も…」のような謎に励まされる学生さんたちのようでした。大学生~大人をターゲットにしていたつもりが意外とそれより若い受験前の中高生の反応を頂けました。

また、キャラクターの名前を僕が高校時代を過ごした土地にちなんでいるので、そこに反応する方もしばしば。

あとは挙げていたゲームタイトルに話題を振る方もしばしば。

共感される話題が細部ばかりで全体の内容はそれほどウケていないことが明白になった。小手先の技におぼれたか―!?

ここから先はしつこくない程度に2,3セルフRTをかまします。

そろそろ担当編集さんとの雑談でこの漫画ネット記事とかに取り上げてもらえたら~みたいなことを話してしまったことを思い出し煩悶し始めます。(担当さんはもちろんこの漫画をチェックしていません。)



この日最後のRT(21:51)

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RT2674、いいね17000

ちなみにこの日のデータはこちら

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やはりいいねが膨らんでもインプレッション(他の方のTLに現れた回数)はさほどでもないですね。しかし、その分エンゲ率(見て→タップ)24%と中々の水準です。


この日は確定申告の書類を提出したり引っ越し前で要らないものを処分したりといろいろ忙しかったので肉体的にも精神的にも疲れてしまいました。おやすみなさい。また明日。



3月7日


おはようございます(4:58)

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RT3373、いいね22000

起きたらいいね数だけは目標の20000を超えていました。

それよりも純粋で新鮮な驚きだったのが、10時~5時の夜の時間帯にいいねが5000も増えていたことです。やはりtwitterユーザーは金曜の夜にTLを楽しむというのは本当だったのですね。

さて、いいねは目標を超えられたものの肝心のRTはまだ1600以上も届いていません。いいねとRTの目標をセットでクリアできなければ挑戦成功とはなりません。

国公立前期の合格発表は9日まであります。時期ネタの強みをこの3日間で生かすことはできるでしょうか⁉


ということで朝RT(8:51)

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RT3519、いいね23000

傍目から見たらこの漫画はバズっているように見えるのかもしれませんが、、、


企画とは別に『ここほれ墓穴ちゃん』の単話を上げる(11:17)

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こちらは順調そう。いい比較対象となってくれそうです。

ちなみにこのお話もかなり気合を入れて作ったために連続投稿の〆に持ってきたワケですが、果たしてよい反応を得られるのでしょうか?


夕方を狙ってRT(18:05)

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RT3842、いいね25000

墓穴ちゃんとの相乗効果かもしれませんがRTの上昇率が若干上がりました。作品が上がると本人のプロフィールなどから見ていなかった分のツイートを遡ってチェックしてくださる方もいるのかもしれませんね。


この日最後のRT、というよりもうここからしつこいだけなのでセルフRTそのものを最後にします。引き際も肝心(22:11)

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RT3868、いいね26000

RTはほとんど動かなくなりました。ここいらが潮時のようです。

ツイートされた日付が「1日」と書かれた時点で鮮度が変わるのかもしれません。セルフRTのよい指標を得られました。


本日のデータはこちら

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前日と比較すると、エンゲージなどが1.5倍になっていました。二日目まではしっかり見てもらえているようです。

1つ失敗したのは7日の朝の時点でのアナリティクスも控えておくべきだったことです。6日から7日にかけての夜分の動きが7日に集計されているので検証をし損ねてしまいました。ただいいねRTの動きを見るに、twitter漫画の伸びの決着はアップから36時間ぐらいかもしれません。


あと2日間分は朝イチと夜だけスクショして記録をとります。もうセルフRTはしないのであとは流れに身を任せるばかりです。


3月8日

朝撮っていたと思っていたデータが撮れていませんでした…

なので日も暮れたこんな時間ですが…(19:49)

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微増…


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これは別に明日まで待たずとももういいかもしれません。ただそういう条件だったので、一応明日の終日まで集計したいと思います!


3月9日


おはようございます(7:24)

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ほとんど変化はないですね。さすがにいいねなどでランダムにTLに現れることも2日経過すればなさそうです。終日としていましたが、夕方を以て一旦の区切りとしようと思います。

果たしてどうなったのか―、奇跡の1000RTは起こるのか!?






結果


というわけで最終結果はどうなったかというと…


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より詳細なアナリティクスで見るとこちら!

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RT3957、いいね26702、エンゲ率24.3%(9日15:33時点)


目標はRT5000、20000でしたが、いいねは超えたもののRTは及びませんでした…!

挑戦失敗です。ぐぬぬ

今回数値目標を設定していましたが、どちらかというと数値に現れる期待した反応自分の予想との乖離が挑戦の失敗とするところです。

なんでダメだったのか、という理由をいくつか考えたのですが、作劇面のみを取り上げますと、

・全体的にフックが弱かったこと

導入が下手クソ(わかりにくい)だったこと

・キャラクターのキャラが見えてこなかったこと

・ハイコンテクスト過ぎてイマイチ面白さが伝わりにくかったこと

など、漫画企画の根本的な問題があったように思います。

特に致命的だったのはキャラです。この二人が一体何が好きで、最低限でも男の子が女の子のどんなところが好きかを描くべきだったのを怠り、よく言えば叙事的、悪く言えば小手先の漫画になってしまいました。つまりはドラマ不足でした。今回の企画趣旨にそってtwitter漫画で共感(わかりみ)のバズを得るためには叙情的な方向へ味付けするべきでした。

解決策としては、女の子がゲームをやるイメージを隠していてそれを見つかってしまって慌てる…というギャップがあればとっつきやすくキャラも明確になっていたかなと思います。ただこれはあまりに手垢がついているように思って当初避けていた手法でした。一周して短いページなのだから奇を衒わず王道がいいんだなと気づきました。

今見ると、前回の「「ゲーム」が卒業後も2人をつなぐ小道具~」の下りが非常に賢(さか)しいですね。


逆になぜ、いいねはこれだけ得ることができたのか?というと、

元も子もないことを述べますが、80000人のフォロワーさんに救われているからに尽きると思います。数の暴力ならぬ”数のやさしみ”です。

これは美談的に語っているのではなく、上記の企画の弱点があっても、それを乗り越えて読んで頂けるほどの優しい既存読者層(フォロワーさん)が居てくれたに過ぎません。商業の世界だと通用する手法ではありません。Amazonに星2のレビューがいっぱいついていたことでしょう。

僕は大なり小なりお客さんに読み取ってもらう労力をかけてしまったわけです。そう思うと少し不甲斐なく、次はもっとスムーズに楽しんで頂けるように頑張りたいなと思うばかりです。

今回挑戦した漫画ツイートはこちら↓



総括

結果は挑戦失敗ということになりましたが、失敗から学べることも大変多く、この反省を次作に生かすべく、気持ちを切り替えてまた楽しく漫画を描いていこうと思います。

今回で得た教訓は、


漫画を絶対バズらせる確固たるメソッドなんてものはない


あるとすれば継続と、自分のお客さんを大切にすることのみ


漫画・記事を読んで下さった方々、本当にありがとうございました!次はもっと頑張ります!!またお会いしましょ~

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