4−9 動画の重要性
はじめに
2021年からスポンサーブランド広告で動画広告を運用できるようになったり、商品画像7枚目に誰でも動画を挿入できるようになりました。
それぞれ役割が違うことを認識しておきましょう。
広告用とカタログ用の訴求の違い
動画クリエイティブは実際に成約率が多少なりとも上がりやすいというデータが取れており、活用すべきだと僕は考えています。
しかしながら、OEM商品の場合は自分たちが大元のメーカーなので動画を1から撮影したりしてクリエイティブの制作をする必要があり、コストをかけずに動画を作ろうとすると素人なので全然良い動画ができません。
ではプロに撮影と編集を依頼すれば良いじゃないかという話になりますが、費用面で結構ハードルが高いです(最低20万は見積もるべき)し、月商500万以上叩いていて月の販売利益も100万以上は残るような商品じゃないと初期投資としては高いため難しいでしょう。
しかしながら、あまりコストをかけずに動画クリエイティブを作成する方法も存在し、既に実践しているブランドも多くなってきています。
感の良い方ならお気づきでしょうがYouTuberです。
商品提供とかでやってくれる方もかなりいますのでその動画素材をいただいて、用途に合うようにカット処理をした上で動画広告やカタログ内動画で利用させてもらいます。
動画クリエイティブは広告用とカタログ用の訴求は全く別物なのでそれぞれ用意した方が良いです。
・広告用
露出場所は特定kw検索結果
閲覧するユーザーは検索kwが指名検索でない限り、自分のニーズに合致する商品をなんとなくで探しているケースが多い。
↓
ここに対してカタログに遷移しやすくなる(興味を持ってもらいやすくなる)クリエイティブを提示
商品の詳細を説明するよりもフワッと大まかな概要やどんな感じのものなのかを伝えるクリエイティブが遷移率高くなる傾向
・カタログ用
露出場所は商品画像7枚目
既に自社カタログに遷移してきてくれた人かつ、画像を7枚目まで見てくれたユーザーが閲覧
離脱するユーザーは画像2,3枚目あたりで離脱する傾向があるので商品画像1~6枚目で離脱させないためにもしっかり力を入れたい
7枚目まで見てくれているユーザーは既にかなりの興味を示してくれているのでそもそも成約しやすい属性だがここからの離脱を防ぎたい
↓
最後の一押し、購入の決め手を提示
画像だけでは分からない実際の使用感だったりアフターサポートの有無によって安心して購入できる商品であることを伝えたい
こんな感じです。
見て分かる通り、同じ動画素材でも全くもって用途が異なるのです。
広告用:カタログへの遷移が目的
カタログ用:購入への一押しが目的
とりあえず適当に良さそうな動画を作ってどっちにも使うのは良くないのがわかります
また、動画制作の予算目安ですが依頼する業者によってピンキリです。
個人的には8000~10万円程度あれば1クリエイティブ作成できると思います。
一旦面に出すという意味合いなら自分で編集やったことがある人とかならサクッと作成してまずは出すのがスピード的には良いでしょう。
・ランサーズ、ココナラなど
・バーチャルインなどの専門業者
・CM制作業者
・YouTuber
上記が自分以外に依頼する場合の発注先になりますが、上部に記載した部分でYouTuberはクリエイティブの自由度がないため、ニーズに合わせた量産体制は取れません。
もちろんUGC的な動画も欲しいのでYouTuberへは動画制作依頼を出すべきではあるのですが、それ以外にも訴求を自由にできる動画量産体制は”必ず”整えておくべきです。
動画を有効に利用しているセラーがそもそもほぼいないということもあって簡単に面を取れたり、動画を扱うだけでCVRの改善に繋がったりしますが、旨みに気づく業者は後追いで間違いなく増えます。
その時に必要になるのが、ニーズごとのクリエイティブ制作であったり、その量産体制を整えているかどうかです。
まずやるべきこととしては、良い発注先と出会うことでしょう。
動画クリエイティブ制作
動画クリエイティブの制作方法についてです。
商品カタログ内の動画については、まずその動画を見る人の状況を想像してみると良いです。
あなたのカタログに辿り着くまでに検索をしたり、他社商品の関連からアクセスしたりした後に、タイトルや価格、レビューレートを確認し、商品画像も閲覧した後に動画を閲覧することになると思います。
※もちろん、価格等見ずにまず動画から見る人も一定数いるでしょうが
一般的なLPに誘導して訴求を行う場合は「そもそもこの商品って何なの?」という0から100までを伝えるのが常識ですが、ここの動画での役割は少々異なります。
なぜなら、動画を商品画像7枚目に設定したとして、そこに辿り着くユーザーは既に商品の概要を大まかに把握しています。
0から100まで伝える動画クリエイティブでも勿論良いのですが、できるだけ短い秒数(30~60秒程度)で購買に結びつく訴求を行う必要がありますし、話はそう単純ではないです。
となると、カタログ内の動画での優先順位はこうです。
①画像や説明文だけでは伝わりにくい箇所の訴求
↓
②既に伝えているUSPを動きもつけて再訴求
↓
③保証やアフターサポートなど
↓
④この商品の概要説明
このようになります。動画の表示順ではなく、伝えるべき内容の優先順位なので注意。①に関しては、例えばですが商品自体が何か設置する物であったり、動く物であった場合に、画像では伝わらない実際の設置方法や動きを動画で伝えたりです。
これらを指定の秒数以内で収める必要があるので、実際にあなたの商品でこれに当てはめてみて何をどう訴求すべきか考えてみると良いでしょう。
また、動画広告用のクリエイティブについては、商品ページに遷移を目的とする訴求をする必要をすべきです。
この場合の優先順位としては
①商品のUSP
↓
②権威性&社会的証明
↓
③保証やアフターサポート
↓
④商品の概要
となります。
これら踏まえてクリエイティブの作成を行う際に、上部で記載した動画広告用のクリエイターさんの方でプランによって相談しながら構成してくれるものもあるので活用すると良いでしょう。
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