3−2 カタログの作成

はじめに


こちらも非常に重要です。成約率はもちろん SEO対策にも繋がってきます。
いい商品が作れてもお客様に知ってもらい、買ってもらえないと意味がありません。






商品タイトルの選定


タイトルはシンプルに伝わりやすいものが良い。


キーワードの羅列はA9の評価低めです。


↑これにつきます。


ただこれだけだと流石に分かりにくいと思うのでもう少し具体例を出しますね。



これら2つの商品ですが、左のほうがA9的に評価が高いです。


右も検索上位に上がってきているが、ユーザーから見たら印象微妙だし、関係ないキーワードが多すぎます。




そしてこのkw羅列がなぜSEO対策的に良くないのかについてですが、それは下記から詳しく解説します。



商品タイトルの SEO対策


商品タイトルは左から重要なキーワードとして認識されます。


商品に関係のないキーワードや重複する内容はタイトルに入れず、検索キーワードで設定する。


つまり、タイトルはシンプルに商品を説明するのが良いのです。


この情報から先ほどのアイマスクを例にすると「疲れ改善」「父の日」「誕生日」とかはタイトルに入れるべきではないですね。


「疲れ改善」ならまだ分かりますが、アイマスクのタイトルに「父の日」とかは意味不明。


これではAmazonにこの商品が何なのかを認識する妨げになります。


しかし、このようなワード羅列も関係のあるワードに絞る場合はSEO対策上有効と考えています。


特に販売初期段階やブランド認知がなく指名検索が入らないフェーズでは幅広いワードに露出してCV数を稼ぐことが第一段階のSEO対策とも言えるためです。


つまり、段階的にタイトル設定の最適解は異なるということですね。


※それでも「父の日」とかの関係ないワードは入れるべきではないですが。



また、タイトルをシンプルにする理由としてAmazonにその商品が何なのかを判別させやすくすることと、リスティングURL(カノニカルURL)の対策を行うため。




これは、Amazonの商品URLには商品タイトルからその商品と関連するキーワードを5個抽出しURL内に含ませるという特性があるためです。




以下からそれについて解説します。


www.amazon.co.jp/HUYOU-ふよう-アイマスク-収納袋付-ブラック/dp



www.amazon.co.jp/BESTUR-ホットアイマスク-液晶デジタル表示リモコン-繰り返し使用可能-誕生日プレゼント/dp




先ほど例に挙げた商品のURLの一部を切り取ってきました。太字で強調している部分がURLに反映されているキーワードです。


商品タイトルから5個のキーワードが抽出されていますね。




タイトルに関係ないキーワードも羅列している商品の方はURLの方にも「誕生日プレゼント」という関係のないキーワードが入ってしまっています。


このURL内のキーワード(カノニカルタグ)はタイトル変更度に24~48時間で行われる。


そしてこのリスティングURLでのSEO対策には6個目以降のキーワードをURLに反映させる裏技も存在しています。


-(ハイフン)で単語を繋ぐことでそれを1単語と認識させ、URLに6単語目移行を反映させることが可能。


ただし、その分重要単語が多くなるのでそれぞれの単語の重要度は分散されます。

やりすぎは注意。




僕は5〜6単語くらいで登録しておくのが一番という結論に落ち着きました。


※もちろん、その商品に完全一致する主要kwがもっと複数ある場合はそれ以上登録します。                                   また、主要kwがたくさんあるような商品であった場合でも200文字以内程度に抑えられるようにしておいた方がいいです。


長すぎるタイトルをつけると、そのkw全てが関連するものであってもそれぞれのkwとのインデックス(紐付け)がしにくいと考えています。




ちなみに、AmazonAdvertising資料内では50文字程度が良いとされ、その他規約内では80文字程度が良いとされています。


どっちが正しいんだって感じではありますが、50文字以内に抑えるのはかなり難しいので80文字以内くらいで考えておくと良いかなと。




また、タイトルの付け方としては、これも規約を既に把握しきった方は目を通していると思いますが、以下のような付け方をすると良いです。



商品販売初期段階パターンA

[ブランド名]+[商品を示すkw]+[CTR,CVRを上げるコピー]+[その他kw]



商品販売初期段階パターンB

[CTR,CVRを上げるコピー]+[ブランド名]+[商品を示すkw]+[その他kw]


商品販売初期段階パターンC

[CTR,CVRを上げるコピー]+[商品を示すkw]+[その他kw]+[ブランド名]


商品販売初期段階パターンD

[CTR,CVRを上げるコピー]+[ブランド名]+[商品を示すkw]+[CTR,CVRを上げるコピー]+[その他kw]  

                                
商品販売初期段階パターンE

[CTR,CVRを上げるコピー]+[商品を示すkw]+[CTR,CVRを上げるコピー]+[その他kw]+[ブランド名]


どんな感じかというところまで解説すると


商品販売初期段階パターンA例(75文字)

快眠本舗 アイマスク 【スリープマイスター監修】 耳栓セット ドライアイ対策 立体型 睡眠用 安眠 快眠 グッズ 目隠し 遮光率99.99% ブラック


商品販売初期段階パターンB例(75文字)

【スリープマイスター監修】 快眠本舗 アイマスク 耳栓セット ドライアイ対策 立体型 睡眠用 安眠 快眠 グッズ 目隠し 遮光率99.99% ブラック


商品販売初期段階パターンC例(75文字)

【スリープマイスター監修】 アイマスク 耳栓セット ドライアイ対策 立体型 睡眠用 安眠 快眠 グッズ 目隠し 遮光率99.99% ブラック 快眠本舗                商品販売初期段階パターンD例(80文字)

【スリープマイスター監修】快眠本舗 アイマスク 耳栓セット 『 遮光率99.99%達成 』 ドライアイ対策 立体型 睡眠用 安眠 快眠 グッズ 目隠し ブラック


商品販売初期段階パターンE例(80文字)

【スリープマイスター監修】 アイマスク 耳栓セット 『 遮光率99.99%達成 』 ドライアイ対策 立体型 睡眠用 安眠 快眠 グッズ 目隠し ブラック 快眠本舗


商品販売初期かつ指名検索が取れないフェーズでは上記5パターンを推奨します。


【スリープマイスター監修】だったり『 遮光率99%達成 』などは検索されるワードではないため、テキストSEO対策的には悪影響となりますが、このタイトルを見るのは人間であるということを把握してください。




テキストSEO対策上は悪影響があっても、これらの目立つコピーがタイトルに存在することで


「なんか目をひく」

「凄そうな商品だな」


という心理状況が発生すれば、結果的にCTRに貢献したり、それによってCV数も増えるため、結果的にSEO対策上有効と言えるのです。


そして、実績をある程度獲得して指名検索もそれなりに取れてきたと体感できるフェーズに移行したら、なるべくシンプルなタイトルへ変更します。


※初期段階でもなるべくシンプリにした方が良いという考え方は保ちつつ、SEOワードの羅列やCTR対策のコピーを記載するという認識でいてください。

実績獲得後推奨形式

[ブランド名]+[商品名]+[商品を示すkw]+[その他商品の特徴]


実績獲得後推奨形式例(34文字)

快眠本舗 ぐっすりパッド アイマスク 立体型 遮光率99% ブラック

上記のようにするのが理想です。




商品カテゴリーの選定


カテゴリーは競合他社と同じものを適当に選択すればいいと考えられがちですが、ここはしっかりと選びましょう。



AmazonのSEO対策を行うために、まずは自社商品のポジションを把握することが大切です。


新規商品ページのカタログを作成する際に、最初に選択する必要がある要素はカテゴリーです。

※セラーセントラル内で登録を行う場合

自分の商品がどのカテゴリーでより売られているのかを把握しておきましょう。



カタログ作成に必須な項目


適当な商品でいいので「詳細の編集」ボタンを押してページ作成に必要な項目を把握しましょう。


新規登録する画面は最初にカテゴリーを選択し、下記の様な画面に飛ぶ。

出来るだけ詳細に情報を入力することでA9からの評価が高くなるのでここは手を抜けない。





登録情報のポイント


最大注文個数は基本的に単品購入しかしない様な商材ならば1~5くらいにしておくべき。


ここを入力しないでおくとライバルセラーから大量購入&大量返品の嫌がらせが飛んでくる確率あり(ちょっと前で説明した定点観測を防ぐ役割もあります)。


説明は箇条書きの方を利用すること。


上の商品説明文は後にA+で代用するため記載しなくても問題ない。


※SEO対策に多少効くので、記入はしておいた方がいいです。




箇条書きの欄は「さらに登録」のボタンを押して最大まで増やして全て利用すること



ここのボタンを押して行を追加すると・・




こんな感じで5行商品説明ができる様になります。
※商品によってはもっと登録も可能

説明文はこちらを利用しましょう。

商品説明の箇条書きは下記の部分に反映されます。

以下は商品説明を記載する際のポイントです。


・主要な特徴を5行で説明

・サイズ、対象年齢、容量などを記入

・簡潔な表現にして句点はなるべくつけない様にする

・プロモーションや価格に関する情報は入れない

・保証などに関する情報は最後の行に記載

・全体で500〜1000文字程度で記載

・主要kw(SEOワード)の登場回数を多くする


中でも最後の主要kwの登場回数を多くすることはテキストSEO対策として有効です。


タイトルほどではないですが、この箇条書き部分もテキスト入力情報によるSEO対策に起因します。


その商品を示すkwや検索されるであろうkwの登場回数が多くなるような文章を心がけてください。



検索キーワードについて


・プラチナキーワードの欄はAmazonの担当者から指定があった場合のみ記入するため、ここは入力する必要無し。

・略語や別名も含める

・キーワードを半角スペースで区切る

・同じ単語を繰り返し入力しない

・商品名やブランド名に入力した内容と同じものを入力しない

・ブランド名は含めない

・ASINは含めない

・暴力的、攻撃的なキーワードを追加しない

・競合他社製品のブランド名、商品名、ASIN、JANなどを入れない

・購入者が閲覧可能な情報を別の表現で言い換えた言葉を登録する。

・登録済みの情報は登録しない

・商品に関連しない情報は入れない

・アルファベットの大文字小文字は判別されるので両方入れない

・; : - などの文字は含めない。

・〜と〜 〜に効果のある〜 などの繋ぎ文章は含めない。

・「セール中」「新発売」などの一時的表現は利用しない。

・漢字のキーワードはひらがなorカタカナのキーワードも記入。

・「本」などの商品タイプの多くに当てはまるキーワードは利用しない

・登録する情報は500バイト未満にする(カテゴリーによっては250バイト未満、日本語であれば全角一文字が平均3バイト)


上記はAmazon上で発表されている検索キーワード入力のルールです。


検索キーワードの設定は実際にお客様がAmazonで商品を検索したときに自社カタログの商品がヒットする様にするために重要な内部設定の1つになります。


ここは抜かりなくしっかりと設定を行っていきたいですね。


・購入者が閲覧可能な情報を別の表現で言い換えた言葉を登録する。

→例えば帽子を販売する場合に、「キャップ」と表現する人もいますよね。その商品を連想する(検索して購入につながる可能性がある)キーワードは登録しておきましょう。




検索キーワードの選定


これまでの検索キーワードの情報に基づき、正しいキーワードを選定する必要があります。



「Amazonサジェスト」やArrows10、SellerSpliteなどのキーワード抽出ツールを利用。ツールを利用するのが一番楽で確実。


SP広告オートターゲティング時にCV(成約)の発生したキーワードやクリックの発生したキーワードを利用。(これは販売後、広告を回したら判明するので初期段階から拾うことは無理です。)



以下に、無料でkwリサーチを行うことができるサイトをまとめておきます。


1.Googleキーワードプランナー

2.Amazonサジェスト(現ラッコキーワード)



新着期間の定義と設定



Amazonでは新規登録商品に対して新着期間というものが存在しています。


過去の解説では

・商品登録完了時点から期間スタート

・初めて出品中ステータスになったタイミングから期間スタート


など様々な説がありましたが、2023年秋時点では『商品公開日設定の日付』からが期間スタートと定義しております。


こちらの設定は商品詳細設定の「出品情報>開始日を提案する」「商品の詳細>商品の公開日」の2つで日付を指定してください。


商品販売前の段階で、いつFBAに商品が反映されるか未定という場合は、一旦少し先の日付で登録。FCに商品反映が確認出来次第また設定を変更してその翌日あたりを指定してください。


このタイミングから約1ヶ月ほど新着期間として反映されます。


上記が執筆時点(2023年秋)では確実です。

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