『ハッピーセピア』で大熊らすこ先生は何を描き、何を描かなかったのか
人見知りな少女の海果が宇宙人のユウに出会い、ふたり共通の目標である「宇宙」を目指す、ガール・ミーツ・ガールロケット青春ストーリー『星屑テレパス』。
夜空に輝く光の中には人工衛星やスペースデブリも含まれるように。作者の大熊らすこ先生は、夢を追いかける少女たちのきらきらとした日常だけでなく、理想だけでは越えられないシビアな現実も同時に描く。
この作品を象徴する「おでこぱしー」――おでこ同士をくっつけることで相手に自分の気持ちを伝えられる超能力――も然り。この力を使うユウと出会