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PureData 光の反射を音として表現するための細粒合成(グラニュラーシンセシス)

パッチ全体図

タイトルのとおりです。PureData vanilla 0.52-2 windows 64bitのみで動作確認。

光が反射するとき、あるいは、カメラのファインダーで光を観測し、写真というメディアとして保存(感光)させるとき、個人的に眩しさと白っぽい色彩を感じることがある。この痛みとも言える感覚と、知覚される物体が白い物体として感光する(最も、人間の視覚においてだが)、これらを音として表現する試みである。

基本原理は、細粒合成:グラニュラーシンセシス"Granular synthesis"と、MIDIノートナンバーによって制御される指数周波数変調"Exponential Frequency Modulation"の組み合わせである。
これらに加えて、元のwav素材=視界に存在する物体をより痛覚に近い感覚と白飛びに近い感覚を知覚させるための工夫を施している。
また、独自に実装した、hardsync phasor~や、phasor~のcurve機能、wav素材の読み込み範囲の調整(loopLength, loopOffset)なども機能として追加してある。

ユーザーの操作は、モノラルの数秒程度のwav素材の読み込みと、MIDIシーケンスの設定だけで、他の設定はせずとも音が鳴るようにしてある。初期値はあくまでも初期値であり、ユーザーが制作・体験のために調整することが前提である。

初期の構想として、単極のphasor~と周波数が同一かつ同期した双極の矩形波との振幅変調による、一種の波形変形が光の反射の表現というテーマの火付け役となっている。

ダウンロードについて、危険性のあるファイルと表示が出る場合があります。これはpdファイルが一般的によく使われるファイル拡張子ではないのと、ユーザー数が少ないことに起因していると思われる。しかし、pdファイル自体はasciiコード(文字コード)のテキストファイルでしかないので、特に気にする必要はありません。ただし、ブラウザによっては、ダウンロードしたファイル(chromeでいう、Ctrl+J)の一覧でなければダウンロードできない場合がある点はご了承下さい。

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