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『オルタナティブブライドブルー』終演いたしました。
去る、2024年2月16日(金)〜20日(火)に新宿眼科画廊スペースOにて上演しておりました劇団中馬式 第8回公演『オルタナティブブライドブルー』、全日程を無事に終えることができました。
ご来場いただいた皆様、応援してくださった皆様、
本公演を作るにあたり、関わってくださった皆様、
当日の運営にあたってくださったスタッフ様、
共演者の皆様。
本当にありがとうございました。
無事に終演しましたので、ネタバレなど考えず、感想をまとめられたらなあと思っています。
いつもの如く長くはなりますが、もしよろしければお付き合いくださいませ。
私と今回の劇団中馬式の主催である中馬さんとは一切面識がなく、
たまたまXを見ていたら、
「『先輩が私を好きになってくれないのは同性婚ができないから』というお話になる予定です」
という中馬さんの次回作のポストが流れてきまして。
その後、オーディションがあることを知って、気がついたら申し込んでいました。
というのが、出会いのきっかけでした。
きっとあの日、私が中馬さんのポストを見落としていたら、中馬さんとも、こんなに素敵な作品とも出会わなかったんだろうな、と思うと、本当ナイスでした、自分。
こんな言い方もちょっと変かもしれないんですが、びびっと来たというか、運命を感じたというか。
直感的に「あ、これは出たい」と思ったのでした。
それもこれも、当事者としてきっと出来ることがあるぞ。と強く思えたからです。
役者である以上、どんな役をいただいたとしても、その役をきちんと消化して本物として板の上に存在するべきだと常に思っているのですが、
その反面、知っている人にしかわからないこともたくさんあるんだろうと思っています。
想像力だけでは補えないようなことも。
セクシャルマイノリティ。LGBTQ+。
そういうカテゴリに自分が属するのだと知ってから、もう随分と長い時間が過ぎました。
そうしている間に色々世の中が変わって、自分は当事者なんだー!と言ってもあたたかい反応をしてくれる人が増えた。
本当に、増えましたね。
そろそろ当事者として当事者の役をしても大丈夫かな、そう思っていた頃だったのです。
これまではどうしても、「特殊」な人として扱われることが多かったから、
LGBTQ+と主張することが売名行為というか、「特殊に見られたい人」というように取られるのではないかという考えが捨てきれなかったので。
「LGBTQ+の」という枕詞で、役者としての私が処理されるのはなんだかしっくりこなかったのです。
だから正直、すごく不安もありました。
どれだけ中馬さんがLGBTQ+のことに真面目に取り組んでくださっているのか分からなくて。(こういう言い方はちょっと違うのかもしれませんが、あえて)
いろんな人が関心を持ち始めてくれているテーマだからこそ、話題性を狙えるので、良くも、悪くも。
それも、オーディションの時に中馬さんとお話できて、安心したのです。
この人は、大丈夫だ、と。
今回いただいた魚留勘奈(うおとめかんな)はレズビアンの女社長でした。
自分の信念を貫く、強い女でした。
魚留と私は共通しているところもあるけれど、違う部分もたくさんあってなかなか手強かったです。
ただ、今回のキャラクターたちを見ていて『どこから見てもTHE女性』というか『どこまでも女性』というものを突き詰めてみようとは思いました。
今回の作品にはセクシャルマイノリティのキャラクターたちがたくさん登場していたのであえて際立たせてみようという個人的な試みでした。
……成功していたかどうかはさておき。(笑)
いろんな方から、お褒めの言葉をいただいて、笑っていただいて、とても嬉しかったです。
ここまでキャラクターの濃い役を演じたのは初めてだったので、不安はあったのですが、登場曲まで用意していただき(笑)後半はみなさん笑ってくださっていたので、どんどん調子に乗っていました。ありがとうございます。楽しかったです。
中でも「説得力がすごいあった」という言葉は本当に嬉しくて。
魚留勘奈を通して私の当事者としてのこれまでが反映できていたのならば、「この芝居、私は本物が持ち込めます!」と大口を叩いた甲斐があったというものです。
(小心者の私がこれだけのことを言うくらい、出演したかったのです)
今回、個人的に色々アクシデントはありましたが、それも楽しい思い出ということで。(笑)
そしてまた新しい課題も見つかったので、これから益々、頑張っていきたいと思います。
改めまして、今回は本当にありがとうございました。
また劇場でお会いできることを楽しみにしています。
魚留勘奈役 ましろうみ
P.S. 次回はGW明け。三栄町LIVE × 劇団おらんだ の公演に出演予定です。
また詳しいご案内は後ほど。
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