ギター歴1年目のまとめ

そろそろギターを始めて1年が経つので、1年間やってきたこと・これからやっていくこと、気が付いた法則性、私的に効率が良さそうな勉強方法・練習方法等について備忘録的にまとめます。
私の場合は音楽理論から入って、楽器演奏は後から学び始めているという、あまり一般的ではないプロセスを辿ってきています。そのため予備知識や目標設定といったところが一般の方と違うので、あまりこの記事が皆さんの参考になるかは微妙なところですが悪しからず。

ちなみに、この一年間は最終的な目標設定と目標達成のための方法・手順を考えながら、ギターに慣れていくことに重きを置いて練習していました。ピアノも同時進行で勉強・練習しているので、成長は遅めです。
あと、ギター教室に月2回で半年通ってました。


ギター演奏の3要素

物事は、何も考えずにやると必ず失敗・挫折します。そのため、まずは各要素に分けて考えることが重要です。
ギターの場合は、次の3つです。

  • ピッキング(右手)

  • 運指(左手)

  • 音楽理論

実際にはもっと多くの要素がありますが、演奏部分にフォーカスする場合この3要素から成り立っています。ギター以外の楽器に関しても同じようにいくつかの要素が組み合わさって演奏が成立します。
音楽理論に関してはどんな楽器の演奏にも役に立つので、できるだけ早めに学ぶことをおすすめします。

ギター初心者の挫折パターンと対策

何もわからないけど、とりあえず好きな曲のTab譜・コード譜を探して、コピーする

大体、難しくて挫折します。基礎練習をある程度やってピッキングと運指で指がある程度動くようになってきてからの方が挫折しないと思います。
熱意があって挫折しない自信があるなら止めはしないです。

ピッキング難しい

指に力が入っていたり、手首が上手く使えてなかったり、ピックの厚さが厚すぎる等の原因が考えられます。
感覚的な部分は自分なりに色々試すしかないので対策も何もないです。ピックに関して、最初のうちはミディアムより薄いものを使うと良いです。ある程度弾けるようになってきたらピックを選定して厚めの物に変えたりすればOK。

指が痛い

アコースティックギターは、基本的に弦の張力が強いので慣れるしかないです。
エレキギターの場合は、押弦の際に力が入り過ぎているか、セッティングが悪い場合が多いです。
大体、弦のゲージ(太さ)、弦高(セッティング)が関係していることが多いです。

  • 弦のゲージに関して
    アコギの場合、YAMAHAのコンパウンドゲージの弦が一番痛くないです。※音はしょぼくなりますが。

エレキの場合は、あまり関係ないです。一般的にFender系は、0942のゲージ、ギブソン系は1046のゲージが張られることが多いです。ギターのスケール(ナット~ブリッジまでの長さ)によって使い分けられることが多いですが、最初は違いを感じにくいと思うのでどっちでも良いです。
ギターによっては、太いゲージを張るとネックが張力に負けて反ってきてしまうので注意が必要です。

  • 弦高に関して
    アコースティックギターの場合は、ネックが順反りしているか、最初からサドルが高いかのどちらかです。
    ネックの反りはトラスロッドで調整、サドルが高い場合はサドルの底面をヤスリで削って調整します。
    エレキギターの場合も、ネックが順反りしているか、サドルが高いかのどちらかです。
    ネックの反りはトラスロッドで調整、サドルが高い場合はサドル部分のイモネジを調整します。

セーハ(バレーコード)できない

大体、弦高(セッティング)が高いか、指の当て方が悪いかのどちらかです。
弦高は、調整してある程度下げる。
指の当て方は指の側面を使うのですが、人によって指の形が違うので微調整が必要です。

コードチェンジができない

基礎練習やコピーを続けているとできるようになるそうです。私の通っていたギター教室の先生が言っていました。
コツは、いい塩梅の脱力だそうです。

アーティストのような、カッコいい音が出ない

通常エレキギターは、歪んだ音は出ません。
アンプやエフェクターという機材を使って音を加工してあげる必要があります。
初心者の方は初心者セットのアンプを買うよりも、色々なエフェクターの音を出すことのできるマルチエフェクターという機材を購入するのが、おすすめです。
アンプがなくても大体の機種は、ヘッドホンアウトが付いているのでヘッドホンで練習できます。

目標設定に関して

最終目標

  • 作曲中に気楽にRECできる程度まで弾けるようになること(目標期間は、3年)

1年目の目標

  • ピッキングの感覚を掴むこと

  • 運指で指がある程度動くようになること

  • CAGEDの基本コードを覚えること

私が1年間の内にやったこと

  • ピック選定

  • 弦の選定

  • クロマチック練習

  • ピッキング練習

  • カッティング

  • ブリッジミュート

  • ピッキングハーモニクス

  • ハンマリング・プリング

  • CAGEDシステム

あまり多くのことは、できていませんがとにかくギターという楽器に対しての理解を深める1年間だったので、とりあえず1年目の目標は達成できたかなぁという感じです。

次項からは、この1年間で得た内容を紹介していきます。

指板の法則

指板上の音を覚えることが上達への近道ですが、いくつか覚え方があります。色々試してみましたがどれも合わなかったので、自分で覚えやすい方法を考えました。
5度圏表を使った覚え方なのですが、我ながらシンプルで覚えやすいと思ったので紹介しておきます。
※ちなみに私はこの方法が載っている教本を見たことがないです笑
初めて弾く楽器がギターの人の場合でも、5度圏表を覚えておくと理論や他楽器での理解が早くなるので、覚えておくと色々と便利です。

Step1. 2弦の指板音をベースにして覚える

2弦は、1フレット目の音が C なので覚えやすいです。
メモ程度に作った図も載せておきます。
12フレットから下のフレットの音は、0~11フレットまでと同じ構成なので図から省いてます。
※左利き用なので右利きの方には見難いと思いますがご容赦ください。

0~12フレットまでの指板図メモ

Step2. 5度圏表を反時計周りに回していく

反時計周りに回していきます。
こっちも雑ですが、図を載せておきます。

5度圏表(私は♭表記を見慣れているので、図は♭表記になってます。)

反時計に回してC(2弦)・F(1・6弦)・B♭(5弦)・E♭(4弦)・A♭(3弦)が1フレット目の各弦の音になります。そして次のD♭が2弦2フレットの音になります。

図解すると

最終的には、ギターを続けていれば指板の音は勝手に覚えていきます。全部覚えようと意気込んでやろうとすると気持ち的にしんどいので、できるだけ簡単に覚えられるきっかけを作ることが大事だと思います。
そのために色々考えた結果、自分の中で一番脳死で覚えられそうな方法がこの方法でした。
別に自分が分かり易ければ覚え方なんて何でも良いです。

コードの法則

CAGEDシステム

コードの法則性に関しては、CAGEDシステムが全てです。
教本は、下の2冊くらいしかないと思います。
ちなみに私は、CAGEDギター・システムのバイブル… の方を持ってます。スケールとかモードのことも書いてあります。

簡単にCAGEDシステムの概要の説明
ギターは1つのコードに対して5ポジションの押さえ方の種類があって、それがローポジションの C・A・G・E・D の押さえ方を基本形としたものになっています。
ポジションごとに押さえるフレットの位置は変わりますが、セーハ(バレーコード)+基本形(C・A・G・E・D)または、応用形(maj7やm7など)で比較的楽に押さえ方を覚えられるシステムです。

応用知識

CAGEDシステムの応用知識として知っておくとさらに楽にポジションを探せる方法があります。まずは、それぞれのポジションの図を見てみましょう。

基本形のポジション(左利き用)

図の⦿の位置に注目してください。⦿は各コードの主音(ルート)の位置を示しています。C以外の押さえ方では、開放弦に主音(ルート)の音が含まれており、当たり前ですが、開放弦の音とコードの形が合致するのです。

整理すると…
1・6弦(E弦)に主音(ルート)の音を持つポジション
→ Eの押さえ方
3弦(G弦)に主音(ルート)の音を持つポジション
→ Gの押さえ方
4弦(D弦)に主音(ルート)の音を持つポジション
→ Dの押さえ方
5弦(A弦)に主音(ルート)の音を持つポジション
→ Aの押さえ方

つまり何が言いたいかというと、C以外の押さえ方は主音(ルート)を1弦~6弦のどの弦にするのか決めれば、どの押さえ方をすれば良いのかが簡単に分かるのです。

早い話が、セーハ(バレーコード)して、C・A・G・E・Dのどれかの押さえ方をすれば、セーハ(バレーコード)した1~6弦の音をコードの主音(ルート)としたコードを作れるってことです。

それぞれの法則を組み合わせて…

指板の法則で各フレットの1~6弦の音を割り出して、コードの法則のCAGEDシステムを元にした押さえ方をするだけで、指板図やポジション表を見なくても押さえ方が分かるようになります。
応用形の押さえ方も覚えれば、ある程度コードバッキング用の演奏はできるようになりますし、練習を続けて指板の音を覚えてきたら、ギターソロとかもいちいち打ち込みで確認せずにできるようになると思います。

ここまで理解できればあとは、練習するだけですね!
曲を作りながらトライアンドエラーでやっていけば3年後くらいには気楽にRECできる程度まで弾けるようになっているに違いないと思ってます笑
頑張ります。

2年目の目標

  • ひたすら練習

  • ギターの音作りに関して深堀り

  • ギターの音の厚みの制御の仕方を身に付ける

2年目は、ひたすら練習するだけです笑

あとがき

だいぶ長い記事になってしまいました。
私の作曲歴は3年目くらいですが、楽曲制作の制作効率を上げる手っ取り早い方法は、楽器を演奏できるようになることです。特に、曲のスケッチが爆速でできるピアノと、打ち込みで再現が難しいギター。この二つの楽器が演奏できると制作スピードと作品の質は、確実に上がります。
そして、制作効率が上がれば数を作れるようになるので、どんどん技術が洗練されていき作品の質も等倍くらいの勢いで上がっていきます。きっと… 多分… 。
そのため、ギターとピアノの演奏スキルを超特急で身に付けようとしております。果たして上手くいくのか?それは時間と己の才能次第ですね笑
人間は、上手くイメージできていなかったり、理解できていないことを実現することは不可能で、逆にイメージできて理解さえできればある程度は実現が可能なので、楽観的かもしれませんがそういった意味で可能な気がしています。

ここまで読んでいただきありがとうございます。
次回もお楽しみに!
皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。

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