Dennis Sarfateはなぜ神なのか?
記念すべき(?)最初の記事について何をテーマにしようか迷っていたが、私がNPBで見てきた(2010年~現在)選手では最強のクローザー(抑え投手)として考えている、デニス・サファテについて書くことにする。
拙い文章なため大変恐縮ではあるが、最後まで読んでいただけるとありがたい。
1.はじめに
本文に入る前に、
成績は通算ではなく単年として考えることを前提として述べていく。
2.サファテが神である理由①圧倒的な成績
まずは彼がキャリアハイの成績を叩き出した2017年シーズンを振り返る。
66登板 2勝2敗54セーブ3ホールド
防御率1.09
被本塁打3 奪三振102
MAX159kmのフォーシームと140kmに迫るフォーク(スプリット)を武器に、NPB歴代1位の54セーブを挙げ、シーズンMVPと日本シリーズMVPにも輝いた。ここで特筆すべきなのが驚異的な奪三振率(=奪三振/9)である。
奪三振は102、奪三振率はなんと13.91である。2020年までの歴代奪三振率(50投球回以上)で見ると7位にランクインし、更には連続イニング奪三振の歴代1位の48イニングという前人未到の記録を打ち立てた。これは2位の28イニング(西武・張誌家)と倍近くの差があり、セーブ数と共に、今後抜かれないような記録であると考える。
また、彼の集大成というべき投球がこの年の日本シリーズ、特に第6戦だ。
2.サファテが神である理由②日本一への執念、志願の3イニング
先ほど紹介したように、サファテは日本シリーズのMVPを獲得した。
第2・3・6戦に登板し計5イニングを投げ、1勝2セーブ防御率0.00。ここでも絶対的な安定感を見せつけたが、その中でも第6戦の3イニングは私の心に強く残った。
ちなみにこの試合は、9回裏1アウトの状況で内川聖一がDeNAの守護神である山﨑康晃から起死回生の同点弾を放ったシーンが有名であり、当時の野球ファンにとってはそちらのほうが印象に残っているかと思う。
もちろん、内川がインローのツーシームを張ってホームランを打って同点に追いついたことはとてつもなく凄いことではあるが、サファテの投球はそれと同等か、あるいはそれ以上に評価されるべきだと考える。
https://twitter.com/8llu_ull8/status/1243120311903506432?s=20
https://twitter.com/8llu_ull8/status/1243121516511776768?s=20
先日、福岡のローカル番組の中で、当時の試合を自身が振り返るコーナーがあった。
「延長11回は誰も僕がマウンドに上がると思っていなかったと思う」
「自分が行く場面だと思って志願して行った」
9回は3者凡退、10回はピンチを作るがロペス、筒香から連続三振を奪い、11回はランナー1人を出したものの無失点。そして登板後にはファンやチームを鼓舞する姿に、私は心を強く打たれた。
日本一を呼び込んだ、文句なしのクローザーである。
2.サファテが神である理由③熊本地震から4年、野球少年たちとの絆
2016年4月14日、熊本は2度の大型地震によって大きな被害を受けた。その日の夜、私は贔屓球団であるヤクルトスワローズの(久々の)勝利の余韻に浸っていたことを今でも覚えている。住んでいる地域の震度は4だったと記憶しているが、その余韻も忘れるほどの衝撃を受けた。
現地で被災した子供たちに、野球を通した支援活動を行った。招待した小中高生や保護者ら70人の観戦チケットや送迎バスの費用を全額負担し、試合では自身が5連投にも関わらずセーブを挙げた。
チャリティー活動に熱心な外国人選手(例.マギー・ケッペル)はいるが、彼もその1人である。
https://www.tokyo-sports.co.jp/baseball/npb/1817061/
あれから4年の月日が流れ、現在終わりの見えない感染症に脅かされている。その終わりが見えた時、成長した少年たちとサファテはまた再会できると信じている。
3.終わりに
上記3つの理由から、私はデニス・サファテこそが最強のクローザーだと考える。書きたいことはまだまだあるが、それだと纏め切れないのでこの辺りで締めさせていただく。
次に書く内容は未定だが、読んで下さる方々のために充実したものになるように努めていくつもりである。
最後までご覧いただき本当にありがとうございます。
次の記事も読んでいただければ幸いです。