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1/1 Kuala Lumpur, Malaysia

21時過ぎぐらいにもっちーと集合して何軒か歓楽街をハシゴしながら年越しの瞬間を待つ。日本とタイは2時間時差があるのでこちらは未だ22時の時にTwitterではみんなが明けましておめでとうを呟いていた。もっちーとは一応日本人だしということで、22時に明けましておめでとうございますの挨拶をした。

カウントダウンは盛大な花火が何発も上がるのを人混みの中で眺めた。日本でも花火はもちろん見たことはあるが、年越しの瞬間はしっぽりと迎えることがほとんどだったので、大騒ぎしながら年越しを迎えるというのは初めての経験だった。とても思い出深い経験になった。




タイを離れ最終目的地のマレーシアに着いた。彼からLINEが入っていて、彼が前行ったシーシャ屋店員の連絡先を教えてくれた。何かあったら聞くと良いと。謎の気遣いに戸惑いながらも、これは彼なりのごめんなさいなんだろうなと思った。

夜、彼に教えてもらったシーシャ屋さんに行った。日本からのお客さんもよく来るみたいで、すごく丁寧にもてなしてくれた。2人ぐらいの店員に「明日も来てくれれば俺が作るよ!」と言われ、自分の作るシーシャに自信がある店は間違いなくいい店だと感じた。味もとても美味しかった。

日本では15〜20分に1回ぐらい店員が調整してくれるが
海外は基本自分で調整してねスタイル

「なんでひとり旅をしているの?」とそのレストランのスタッフに聞かれた。今回の旅行中にこの質問を30回ぐらい受けた。「いや本当は今頃シンガポールで彼氏と一緒にいる予定なんですけど追い出されたのでひとり旅です」とは言えず「ひとり旅の方が気楽で好き」という旨を答えると「いいね!」と言いながらスタッフは去っていった。旅をする中で何人かの人と会話をしたが、誰にも本当のことは話をしていない。あくまでもバックパッカーで5カ国を旅をしている人、と伝えている。実際に一部期間はそうするつもりだったし、こんな話を赤の他人にしても反応に困ってしまうだろう。自分自身も最初から周遊するつもりだっただけ、と思い込むようにしていた。


シーシャを吸い終わってホテルに帰り休んでいるとだんだんと体調がまた悪くなってくる。熱っぽく寒気もする。鼻水も止まらないし、喉も痛い。もうこれは本当にダメだと思い薬局に駆け込む。こっちに来てからはマスクをせずに過ごすことが多かったので、ついに拾ってしまったかと絶望した。症状を伝えながら鎮痛剤と風邪薬を買う。日本だったらロキソニンとその辺の風邪薬をぱっと買えるのに、よくわからない言語と睨めっこして調べながら購入しなきゃいけないのは結構大変だ。ついでに検査キットも買ってホテルに帰りすぐに検査したが結果は陰性だった。とにかく水をがぶがぶと飲んで横になる。海外旅行中に体調を崩すのは初めてだったのでとても不安で心細い。


一刻も早く日本に帰りたかったが、先ほど14:30のフライトが19:30に変更になったことを知らせるメールが届いていた。孤独で不安だ。このままコロナを発症したらしばらくこの国に一人で留まらなきゃいけないのか、その場合仕事はどうするのか、食べ物や飲み物はどうしたらいいのか、医療費はどうなるのか、色々な不安が襲ってくる。もう何も考える気力もなく、明日の朝体調が良くなっていることを信じて眠りについた。

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