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お守りをそっと、生きるために

ちょうど30歳で結婚したわたしの左薬指には、プラチナの指輪が光っている。

夫との誓いの指輪は重くなりすぎるときがあって、外に出て人と会うとき以外は指に何もつけずに過ごしていた時期があった。以前からわたしを知っている人たちに会うと「結婚して幸せでしょう」と無邪気に近況を聞かれる。それがなんだか少しつらかった。だから家にひとりでいるときくらい指輪を外して、自分の持つ「妻」というラベルを少しおやすみした。

左薬指のプラチナの輝きに自分が引っ張られすぎているのだと気づいたとき、すかすかの右手が頼りなく思えてきた。絵を描く大切な右手なのに。そこで右手にも指輪をすることにした。そういえば、左薬指には婚約指輪や結婚指輪をするということくらいしか知らない。指輪をつける位置とその効能を調べ、アクセサリーショップに足を運んだ。

右薬指は「インスピレーションを高める」。憧れていたお店でシンプルな指輪をオーダーした。しばらくこれひとつで楽しんでいたが、他の指にも指輪が欲しくなった。

右小指は「表現力を豊かにする」。思い切って、ブラックダイヤモンドの個性的な指輪にした。

右人差し指に指輪を買ったのは、つい先日のことだ。効能は「集中力の向上」。小指のブラックダイヤモンドと対になるようなダイアモンドの輝きで、あかるい気持ちになる。

人は誰かと生きる。わたしも夫や家族、友人たちとそれぞれの関係で生きている。でも、どんなときも自分とは絶対に一緒だ。弱くてめんどくさくてでも頑固でやっかいな自分。うまく扱えずずっと持て余してきた。だからこうやって右手にたくさんお守りをつける。今まで3つも指輪をつけたことがなかったので、まだあまり慣れないけれど。

多くの人が気づかないような小さな溝につまずいて、盛大に転ぶようなことばかりの人生。何度も生きることを諦めそうになったわたしが、いちばん一緒に生きたい人はわたしだ。だから素敵な指輪たちの力を借りて、自分を守って生きていきたい。

今回は、Webメディア「she is」の12月特集「だれと生きる?」公募に出したテキストです。残念ながら掲載に至らなかったのですが、自分のブログにアップ可能ということで、載せました^^自分にお守りを身につけながら少しでも強く生きていきたいですね。

各種リアクション喜びます〜!(^ω^)

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