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井上尚弥選手の4団体統一はどれくらい凄いのか?

本日、井上尚弥選手がWBO王者のポール・バトラー選手を11回TKOで下し、日本人初の4団体統一を達成した。
今回は、その4団体統一がどれ程なのか考えてみる。

ボクシングにおける4団体とは?

まず、井上尚弥選手が成し遂げた4団体統一を語る上で、重要なボクシングの4団体とは何か知る必要がある。
ボクシングにおける4団体とは、WBA(世界ボクシング協会)、WBC(世界ボクシング評議会)、IBF(国際ボクシング連盟)、WBO(世界ボクシング機構)の4団体の事である。
元々、井上尚弥選手は、WBA、WBC、IBFのチャンピオンベルトを所持していて、今回の試合でWBO王者との戦いを制し、ベルトを奪取し、4団体統一した。
4団体統一も聞きなれない人も居ると思うが、簡潔に言うと、4団体それぞれでチャンピオンになり、ベルトを持っていると言う事である。つまり、井上尚弥選手は、ボクシング界におけるすべての団体でチャンピオンになり、4本も1人で持っていると言う事だ。
次に、その難しさを考えてみよう。

4団体統一はどれくらい難しいのか?

まず、一つの団体でチャンピオンになる手順を確認していく。
①プロテスト合格、C級ライセンス取得。ボクシング界では1番下の位

②C級ライセンスを所持しながら3勝重ねると、B級ライセンスを取得できる。

③B級ライセンスを所持しながら、1勝or2勝すれば、A級ライセンスを取得。これが日本のボクシング界でトップのライセンス。

④A級取得後、日本ランカーに勝てば日本ランキングに入り日本王座への挑戦権が得られる。そのランキングに入って、世界ランカーに勝利できれば世界ランキングに入れる。

⑤世界ランキング15位以内に入れば、世界王座挑戦権が与えられる。

この様な流れが一般的だそうだ。こう見ると試合数だけ考えると少なく見えるが、そう試合が組めるかと言うと組めるわけでもない。特に井上尚弥選手が、今回統一したバンダム級は選手数が多く、なかなか試合を組む事が出来ない。ましてや井上尚弥選手が強すぎるが故に挑戦者も現れないとなると余計である。
と、言った感じで、今回の試合を行うにもかなりの時間を費やしてきたことは分かっていただけたと思う。

最後に

井上尚弥選手の今後についてだが、今日の試合のインタビュー後にも、一つ上の階級のスーパーバンダム級に転向したい旨を話すなど、ファンの夢は広がるばかりだ。
世界に誇れる日本人が出てきている事は同じ日本人として誇れる事であると同時に、何かしらの刺激は多くの人が感じることができるのではないだろうか。

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