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飲食店向け野菜に今年から取り組みます。

今年から、直売に力入れます。

でもこれ、たぶん考えているよりも難しいことです。

なぜやるかと言うと。

①これからも作りたい野菜を作りたいから

②宿始めるから

です。以下、詳しく。

①これからも作りたい野菜を作りたいから

だんだん働くスタッフ/栽培する面積が増えてくると、野菜を作ったけど売れないのが怖いので、売りやすい野菜を栽培したくなりがちです。気持ちはよくわかります。農業は経費に占める人件費の割合が大きいので、スタッフ/面積が増えてくると売り上げを計算しやすい野菜に行きたくなります。八街でも大きくやっているところは大根、にんじん、ねぎとか機械化されていてどこのスーパーにもある野菜を選択しています。

そこ目指す選択肢もあるのですが、したくありません。露地野菜で面積をこなしている農家を見ると、そこで働くスタッフがオペレーションをこなすことにだけにやりがい感じているように見えるからです。毎日ただ作業するために仕事をやっているだけになるのが面白くないし、働く人も限られてくる(ある程度力ある、機械できるとか)ので似たような人ばかりになるのも嫌だからです。

僕は人生を豊かに生きるのに「好奇心」はとても大切にした方が良いと考えています。これからも好奇心を大切にしながら、あまり売ってなくて珍しいけど美味しいとか、これ栽培してみたいなという野菜をこれからも栽培していきたいので、販売先のチャンネルを増やすために直売やります。今はスーパー/農協メインなのでそれを少しづつ変えます。

②宿始めるから

民泊始めます。

また詳しくまとめようと思うのですが、今は野菜を買ってくれている人とここに来てくれると思う人が別々になると思うので、それをちゃんと相乗効果が生まれるように買ってくれた人とその周りの人が泊まってくれるようにしたいと思っています。

今考えているのは、飲食店に販売してそのお店のスタッフが野菜に興味を持って泊まりに来てくれるのが良いなと思っているので、飲食店販売力入れるつもりです。まずは前職から独立した人にすぐ連絡が取れるのでそこから始めようと思います。

コールドプレスジュースやってるところとか、サラダ専門店とか、結構刺さると思うのでその辺も取引できないかなとか考え中です。

ちなみに居酒屋で働いていた時は、居酒屋スタッフは全く野菜に興味持っていなかったし、直営農場に勉強にいく人とかほとんどいないので、チェーン居酒屋はたぶんだめです。

都内から1-2時間くらいの範囲にリアル農家が宿泊もできて、体験できてってやっているところたぶんほとんどないと思うので、僕らがちゃんとできれば事業にできるはずです。

個人の方向けにはポケマル、食べチョクをやりつつ農場の名前売りながらリアクション見ながら考えるって感じです。

と、こんな感じで考えています。

直売農家は本当に難しいです。

直売農家って、浅野悦男さん(八街のシャフズガーデン浅野/情熱大陸、プロフェッショナルとか出てるカリスマ農家)、久松農園(茨城の新規就農20年これまたカリスマ)さんなどカリスマ系農家がやっているので新規就農するときに多品目栽培して宅配や飲食店取引したいと思って取り組む新規就農者って意外と多いです。隣町の山武市中心に近隣で50人くらい新規就農者がいるのですが7−8割くらい(感覚です)が、多品目栽培直売を目指して就農しています。

そして、その9割くらいが所得200万円くらいの感じで、壁に当たっています。たぶんこのさきも継続してできるんじゃないかなって農家は知っているところだと3.4件です。先日、久松さんとオンラインで話す機会があったのですが、久松さんのところから独立している人も何人も離農していてやっぱり難しいんやなと再確認してしまいました。

今までもやってみたい意思はあったのですが、受発注の手間や、コミュニケーションコストがめんどくさくなりそうでやめていました。

直売やる人が見誤るのは、出荷作業/受発注手続きの手間の量です。うちは今までスイカ、落花生くらいしか直売していないのですが、発送伝票を作って、個梱包して、「ありがとうございました!」ってメール送ったり、クレームが来たら対応したりと意外と業務量は多いです。新規就農でこれやっている人は栽培にかける時間以上に事務手続きに時間がかかっていると思います。栽培技術が未熟な上に栽培にかけられる時間も半分なので、野菜の品質が落ちて収益が悪くなる みたいになってる人めちゃ多いです。

難しいけどうちならできるかなと思うのは、こうなりたいっていう農場がイメージできているし、絶対やりたいって意思があることと、売上がそれなりにまとまってきて、みんなが働いてくれて、もっと農場をチームで運営できるなと思うからです。やったります。

雨なので考えていることまとめてみました。

宜しくお願いします!

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