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対話型AIとDX化とバタフライエフェクト

再度の部署異動になってどう動いて行こう?というタイミングで前回店舗アドバイザーをしていた時に塾生として散々お世話になった、藤村正宏先生主催の新春エクスマセミナーを聴く機会を持つことが出来た。

4年間物流部門の立て直しに没入していたので、自分がどのくらい浦島太郎状態なのか確認する意味もあった。聴いてみて確かにブランクは感じたが、そんなにズレてもいなかったと妙な安心感もあった。それはバタフライエフェクトの話題に多くを割かれていたからだった。

映像の世紀バタフライエフェクト

話は変わるがNHKの「映像の世紀バタフライエフェクト」をよく視聴する。NHKの膨大な映像アーカイブを生かし、蝶の羽ばたきのようなひとりのささやかな営みがいかに連鎖し、世界を動かしていったのか?を紐解くドキュメンタリー番組だ。

中でも商業的には成功を収められなかったロックバンド、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドが遠く東欧のチェコスロバキアの民主化に多大な影響を与えていた回と、アメリカの思想家、バックミンスター・フラーの提唱した「宇宙船地球号」の理念が、スティーブジョブズがスタンフォード大学卒業式辞で語った「stay hungry、stay foolish(ハングリーであれ、愚かであれ)」に繋がる回、とりわけこの2つのエピソードに心を揺さぶられて繰り返し見た。今回のエクスマセミナーの始まりと終わりに触れられていたのがまさにこの2つのエピソードだった。

人間の仕事が奪われてもバタフライエフェクトを起こすのは人間なのだろう

セミナーでは対話型AI、ChatGPTの話題で持ちきりで、その時はへぇそうなんやとボンヤリした感想しか持たなかった。が、あれからわずか2ヶ月足らずでweb上をそのニュースが席巻しており、AIやDX化によって人間の仕事が奪われると言われ続けている。それも5年、10年先ではなくウカウカすると今年から始まりそうなスピード感である。
それでもそれらは人間の作り出した道具には違いなく、藤村先生がChatGPTとバタフライエフェクトの話をセットで取り上げられていた意図もそうだと感じたが、やはり未来を作るのは目の前の人を助けたい、喜ばせたいという1人の1つの行動なのだろう。
自分も積み上げたキャリアを放り出してロジスティクスの世界に飛び込んだ時はそういう衝動からの行動だった。あの感覚、あの瞬発力を研ぎ澄まして行くしかないという確信めいたものはある。少なくとも道具が向こうから助けてくれるということはないのだから。

そういうことをつらつら書いていたら、上記に述べた映像の世紀バタフライエフェクトのヴェルベット・アンダーグラウンドの回が再放送されるようだ。

番組のまわし者という訳ではないが、これは良作だと思うのでおすすめです。


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