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雲は流れる

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世の中の動き、時事・経済で気になる記事や事柄があればまとめておきます
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記事一覧

東京の経済的豊かさの具合

先日国交省が『企業等の東京一極集中に関する懇談会のとりまとめ』を公表しました。 東京は、人口、機能や施設などが集まり過ぎている。「ブラックホール」という言葉が頭をかすめる。 その内容は意外にも『東京都の経済的豊かさが全国一低い』という内容でした。 よく考えれば、意外ではない。物価の高さ、食糧費の高さ、家賃の高さ、土地の高さ、また、光熱水道費も全国一高いのです。 こんなですから、最低賃金が全国一高くても、可処分所得はそれなりに少なくなります。 さらに、移動時間も考えて

やざきメモ8 投資の世界も世代交代

最近の相場上昇で日本の個人投資家の世代交代が起きています。 昨年の相場が急落した3月以降で新規に証券口座を開設したのは20代・30代が最も多かったんです。 若者に人気の成長期待があるテーマ株の上昇率は日経平均を上回っています。 高齢の個人投資家は逆に相場上昇で損が減って売却する動きが多いようです。 個人金融資産を最も保有しているのは60代・70代ですが、これからの相場の主役は20代・30代になるかもしれませんね。 これが一時的な投機ではなく、本格的な投資になると日本

投資郎メモ7:「独立財政機関」存在せず 財政透明性指数が日本はG7中で最低。政府の財政支出を中立の立場で検証する「独立財政機関」が日本には存在しない。経済、財政の見通しは政府自らが行っている。この機関がないのはG7の中でも日本だけだ。その結果20年度歳出が160兆円に膨張。

投資郎メモ6:強まる景気懸念

欧州が震源地となり、世界のマイナス金利の債権残高が約1700兆円を超えて過去最大になった。コロナの第2波で景気不安が強まり、資金が安全資産の国債に流れ込んでいる。これにつられて日米も景気不安が強まれば資金の流れが株から債券に移り、さらに金利低下が進む可能性もある。(2020.11.08日経新聞記事より) 今、世界株式投信を以前から一時金で運用中の方はしばらくは動かせない状況になるかも知れない。 だが、ゴール設定がずっと先の世界株式投信を積み立てている途上の方には、さらに値

投資郎メモ4:70歳以上の保有金融資産

19年の金融庁予測によれば、70歳以上の保有する個人金融資産は全体の3割から25年には4割を超えるとある。また認知症患者の保有する金融資産は200兆円を超えてくるようだ。 これは二つの問題を提起している。 以前から問題になっているが、高齢者に金融資産が偏っているということ。 それから、高齢者の中の認知症患者の口座にも多くに金融資産が眠っており、認知症と診断されるとその金融資産が結果的に凍結されてしまう可能性が高いということだ。 家族でもさわれない。認知症患者は自分の意