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旧知の人に声かけられ、あれ、誰だかな

 コロナのご時世、そして雨模様、当然、キャップとマスク、スーパーへ買い物に行った妻をお迎えに車で。店の前で歩いたところ、通りがかった車から、高齢者の男性(自分と同じ。)から、「やあ、久しぶり、元気?」って

声かけられた。一瞬、誰やら解らず、ごく自然に、「は~ぃ。‘と返事してしまった。複雑な思い、誰やらわからず、生返事、あとで誰だったと自分でも反省する、いやな思いになるかもしれない。いい加減もいい加減にしないといけない。その場しのぎおいいところだ。

 意を決して、その車のところへ行くと、車を降りたところ、よく見ると、昔の部下・同僚、数年来、会っていなかった。高齢者って、そんなものかもしれない。しかし、相手は、はっきり私を認識していた。

 高齢者になると、会うたびに様子が変わってくる。度々、会う人は別だけど、特に、不要不急の外出を自粛要請されている今日この頃では、なお出不精になる。やむを得ないことではある。

 一期一会、一緒に仕事で苦労した仲間であり、昔に比べて痩せていようが、色が白くなっていようが、昔を思い出す。そして、一番帰任るのは、

あのときが最期だったということがあり得る。これは誰しも、そうなんだけど。定者必滅、会者定離 一瞬一瞬を大事にしたい。あっちもこっちも、あぶない、あぶない。

 つひにゆく 道とはかねて 聞きしかど 昨日今日とは 思はざりしを

 業平

 一日いちにち 一瞬をだいじに 

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