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高齢者に未来はあるか

 私も、高齢者。特に、明後日で、69歳になる。気分的には、いわゆる年寄りになった気持ちはない。しかし、同年代の人たちといると、自らも高齢者だることは間違いないことを実感する。話が合う。

 肉体的にも、男女とも、相応に年齢的な経過が如実である。頭髪、顔色、体型など、確実に年相応である。私も、顔色は、日焼け、経年劣化で濃い茶色、体型も腹が出ている、ビールだけではない。

 翻って、時間が過ぎゆくのは、すべての人間、すべての動物、同じく時に従っている。でっかい地球、月、太陽それらを取り巻く銀河系宇宙、その果ての宇宙すら、いつか消滅するらしい。

 一人間に戻って考えると、いわゆる先はない。先って何だろう、学業、仕事、結婚、家庭など、もう高齢者には、そこそこ縁がなくなるもの。

 日々、元気、生きておれば、まだラッキーな存在。若者と違って、なまじの人生経験、生きているだけでも、さまざまなことを経験しているだけに、生きることへの執着や親を含む先人たちが、どう消えていったか、身をもって知っている。それだけに、怖い以上のものを体感している。

 日々、元気に充実して暮らそう。足腰が立たなくなり、芽が見えなくなっても、がんばろう。生きるしかない。

 かつて現役時代、仕事に追われ、上司や同僚、部下と協力し、闘い、過ごした日々、もうない。どこにも。ただ風が吹いただけだった。あれはなんだったのだろう。

 前を見て、今を生きよう。それしかない。いつでも、だれでもそれしかない。もっと面白い人生があったと反省や後悔しても、もうどうにもならん。

 愉しもう、残りの人生を!

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