人も花も機械も、常に流転する。それが愉しい。

　７０歳を目前に控えると、偶々昔、知っている人に会うと、いろいろな思いがある。これも偶々だが、私は、髪がある、後頭部は禿げている、散髪屋さんで、「後ろはこれでいいですか。」なんて、確認されて、大きな手鏡で髪の薄くなっている部分を見せられると、そのときは、年だぁって再認識する。でも、この部分は、３０歳代後半からなので、意識には薄い。

　永いことあってないひと、スキンヘッドかと思うほど髪の毛がなくなってしまって呆然としたり、人相が変わっている人も、たくさんいる。

　いずれは、みんな落ち着くところへ落ち着く。なんでも、そうだ。

　スタートは一緒、ゴールも、ちょっとだけの差、トップか遅れるか、割り切ったら、どうでもいいこと。もう終わったことなんだ。途中脱落は、哀しいけれど、それも生き方、場合によっては、死に方。

　病死や事故死、うつ病で離職・退職した仲間たち、去るものは日々に疎し。組織なんてつめたいもの、地域社会でも同じ。当然のことながら、高齢者は、亡くなる方も多い。私自身、今、住んでいる地域に、家を建てて、約２０年、しかし、現役時代は、ほとんど単身赴任、たまに近所の人と顔を会す程度。生まれたての赤ちゃんたちは、もう高校生、なかには高校卒業して、大学生やなんやらの人もいる、おっさんだ。

　月日は、早い。

　二十年位前、単身赴任とて、いろいろな生活用品、器具を買った。なかには、壊れもせずに、まだまだ元気に動いているのも、たくさんある。

　テレビとブルーレィ、大変お世話になって、いまだにバリバリ。転居転居で、いろいろな設定を変えまくって、時々変調をきたす。なんとか、動き出す。今日も、阪神と中日、テレビで観て、阪神逆転で、テレビは中継終了、ラジオで、続きを聴いて、サヨナラ勝ち、めでたし、めでたし。

　壊れたら、新しいのを買おうと思っても、壊れない。日本製の素晴らしさ。半面、新しいのがほしい、そんなに機能はかわらない。いまは、テレビを観ないそうだ、一般的に。そういえば、観ないな。阪神が勝ちだしたので、野球中継見た。最下位定位置のときは、観なかった、そんな勝手な。

　大相撲も見るようになった、ここ一年、去年は名古屋まで、今年は大阪へ。コロナにもかかわらず。白鵬の終わりの時代、照ノ富士の横綱昇進の時代、いま大関が苦労しているとき、若手も出てきた。朝ノ山も、落ちるとこまで落ちて、再チャレンジ。

　テレビやネットばかりでは、心身ともフレイルになる。暑さにめげないで、外へ出よう。年寄りだから、どうだというのではない。結局は、自分のためだ、ひいては家族のため、社会のため、動けるうちは動こう。

　人も変わる、花も変わる、機械も変わる。

　昨日の撫子、今日の百合の花、明日の紫陽花、次々と変わっていく。

ついていくのではない。自分が主体、周りが変わっていく、それに合わせて自分も変わる。

　日曜日は終わった。明日から、新しい一週間が始まる。

みんながんばろう。

おやすみなさい！グッドラック。